余り有名でないようなPOLLUXがインドネシアの不動産のニューリーダーに選ばれたのはここ2年程の動きで目を引いたのかも知れないと思い久しぶりTalllest Buildingのランキングを見たが世界のトップクラスには、小生の関心の東京やジャカルタは目に付かず、いつもの国々が出て来て食傷気味である。 
東京は高層ビル競争にはとっくにギブアップしておりジャカルタも638メートルのビルやプルタミナ：タワー計画停止中なので、それら無茶高いビルを除いた高層ビル数の比較になるが、つまりは今は東京は世界から脱落しインドネシアと仲良く競争する仲となっている。昨年4月のブログ「Skyscraper Cityの様々」と言うタイトルで高層ビルの林立した大都市のイメージを求め世界を眺めると要点は100m以上だと世界には2700棟の香港から低開発国を含め数多く特にアジアの都市が食い込み東京は8位、ジャカルタは17位となってしまう。150m以上とすると東京4位、ジャカルタ14位と上がり、200m以上のクラスでJKTが7位にあがるが東京は(16位と又下がる。東京ジャカルタの競争は何も今年始まったわけでなくこの時から東京はJKTに道を譲っていたのである。
そして少し目を変えてみると2017年以降の2年半で増加した棟数は150m以上に限るとJKT 19棟、東京はたった3棟だから更に引き離されていることになる。結果250m以上で見ると世界には235ほどもあるが、JKT 9棟、東京1（虎の門）（大阪2、泉佐野・横浜はあるが）となっているのある。POLLUXのJKTの2棟はCapital Towerが52階244m、Sky Suitesは2022完成乍ら260mである。
インドネシア不動産のニューリ－ダーPOLLUX
インドネシアの不動産王リストを作ったのは2009年だったかランキングで15位までその後非上場25位までを追加、更に補充しつつ35位までは数えたが、最近日系の不動産分野進出にもみられる通り急速に全部で50社くらいはひしめいているのであろうが、その中で未だ初めて聞く名前が「 2019年トップ不動産リーダー」として表彰を受けたので驚いている。グループの名前はPOLLUXなので聞いたことはある気がする。
ブカシ（Gangnam District）でもスパーブロックがありバタム（Meisterstadt）、ロンボク（Amarsvati）でもリゾートや住宅地を開発しているが元々POLLUXはシンガポールで成功したグループのようだ。
代表はPo Sun Kok 或いは子息がDr.Nico Poと言う名前である。2018年のインドネシア富豪リスト150には未だ入ってないが、それは不動産開発会社のPollux Propertiをインドネシア株式市場に上場したのはついこの2018年であったためであろう。彼らは不動産投資会社 Pollux Investasiと言う会社も同時期に上場している。
PropertiのCEOであるDr. Nico Poが明かした2018年決算は利益が2,290億ルピア、総資産は4.9兆ルピアである。なるほどこの数字は小生のリストでも10位には入る規模である。
小生が指し示すことが出来るプロジェクトはCapital Towerでこのオフイスタワーはオランダのエラスムス・フイス（Erasmus Huis）の近くメガクニンガンのはずれの建っている52階、244メートルの高さはジャカルタ第10位見当である。
BNIタワーと市内遠望
BNI Tower
7月9日のニュースに32階建てＢＮＩタワー開所と言うのがあった。昔会社行き帰りに毎日通る通りでＢｅｎｈｉｌからＳｌｉｐｐｉの方向に向かう道から、高速のあるS．Parman通りに上がる直前だ。
つい2年も前だろうかこの高速辺りから遠望する写真を撮っているがこのビルは写真の手前で整地している最中であった。
このビルは本社にしてもいいほど立派な作りであるが本社はあくまでもスディルマンのBNI地下鉄駅のジャカルタ一を誇っていた46階建ての方で、こちらは一般オフイスビルのようだ。しかしよく見ると低層部分は広くプラザとかモールを形成している。この地区には今までなかった機能であるので見直し出来よう。
序にTVのクイズ番組に東京の遠望写真がにあったのでアップしておこう。
クイズはこの写真はどこのビルから撮った写真かという問題だった。ジャカルタのこの写真も同じクイズになる。
2年前の近景もあった。
Mall Anggrek と Mall Centralの間
antara Dua Mal
少し捨てるに忍びない写真があったが場所が不明なので調べることにしたが、夜景のネオンサインを睨んでいる内に見当が付きマイアルバムから昼間の時点の写真を見つけることが出来た。場所はMal Taman AnggrekとTower Central Mallの間のスーパー Carrefour や Blizt 映画館のネオンであることが判った。
Mal Taman Anggrekは中にアイススケート場があり先日ブログした通りでこの開発はMulia groupだとかCondomi側とresidence側で違うのか 後で再確認しよう）でCentral Mallは Agung Podomoroである。ちょっと関係するとせばMulia GroupのボスのEka Tjandranegaraの息子さんとAgung Sedayu グループボスのSugianto Kusumaの娘さんと婚姻した中である。Agung Sedayuはその上に大ボスのTommy Winataであり、その結婚式には政府・軍・警察の偉いさんは勿論の事、事業家でも多くの人がいたがPodomoroのTrihatma Harimanもいた。
棄てるには、惜しい写真と言うのはこのようなことからではなく単純にロケートするクイズを楽しみたいだけであったし、その写真を挙げたいだけであった。開発華人グループの再確認はジャカルタ新旧あれこれ2の方で7月25日付けで取り上げる。ジャカルタのコングロマリットの間の関係は競争と言うより昔風に言えばプリブミの中の華人の連帯であったり幇の繋がりがあり、もっと複雑なものがあり興味は尽きなくなる、
だが、今はそれ何処ではない。 今テレビでは反社会的団体と接した芸人の所属プロダクションも火が付き、その株主の在京、在阪テレビ局も子会社の不始末やこのような関係が世に出てTV不信が広がりそうな心配が日本では流れているようだ。 或いは本物の問題点にせまる報道機関であってほしいものだ。
投資環境トピックス6月:またも日本以外が気を吐く大型投資
Investment emvironment June:
Freeport銅精錬所・投資30億ドル、Elsolo外資と協力で国内初のε -カプロラクタム工場建設、Ammazonカラワンにデータセンター・投資1兆ルピア。
6/19 ビトゥン経済特区に内外40社が投資検討と北スラウェシ州政府。
6/20 Lippo Karawaci5～6年間に100兆ルピア・10万戸建設計画
6/20 華夏幸福、カラワン・ニュー・インダストリー・シティ起工、204.8ha。
スタートアップ事業活発
6/18 Mandiriキャピタル、今年のフィンテック企業への投資計900億ルピア計画。
6/18 日鉄ソリューションズ、ベンチャーキャピタルへの出資、スタートアップ企業へ
6/19 工業省がコーワーキング・スペース推奨、ミレニアム世代・4.0・創造的活動
6/26 Gojek、動画配信サービス『ゴープレイ』試験運用。
6/27 製造業開発センターイニシアティブ実施：イ工業省と日本経済産業省が合意。
6/30 政府系電子決済アプリ『リンクアジャ』に早速ゴジェックが提携
しかしイの電子データ・ダウンロード・スピード6.9Mbps、72位、カンボジアにも及ばず。
未だISなど汚染続く
6/3 カルタスラでIS関連自爆テロ
6/13 カリマンタンでIS忠誠反テロ法違反容疑者計34人逮捕
6/18 イの法改革に英政府が11.4億ポンド支援、5年協力でMoU。
6/25 バタムの労働者1.6万人は違法薬物利用：国家麻薬庁。
6/27 プラボウォ陣営の訴え憲法裁退ける判決でやっとジョコウィ再選が確定した。
墨東の大正通りの今昔
Jalan2 Jalan Taisho
東新宿に行くことがあり大江戸線とあり、いつも練馬に行く時、門前仲町から都庁前を通って北上する路線と確認していた所、目的地を探す段になり、これがないので慌てた。 googleで何度か検索するうちにやっとそれが飯田橋からやってくる路線上に発見、今、また大江戸線は門前仲町から北に上ると両国・春日を通って飯田橋をまわっており、その手もあったことが分かった。目的地は東新宿とその一つ手前の駅 若松川田との中間であり、その間をつなぐ大きな通りがあり地図では302号とか新宿・両国線とあり真ん中の抜弁天から少し南に下りながら九段に向かって最終は両国にくる道である。
調べるとこれは又の名はあの靖国通りであり、そして以前は大正通りと言われた道であることが分かった。 東京には明治通りとか昭和通りはよく知られているが平成道路もあるようだが、この大正通りが一番知られてないだろう。その通りに小生は昨日立った訳だが、その前日わが故郷の作家の墨東奇譚（奇は糸へん）を読んでいる時、気になった大正道路が思い出された。不思議な因縁である。 
作家が忍んで通った家は寺島町7丁目であるが、その地名は今はなく東向島あたりだろうとおもう。Google地図を見ると白髭橋からやってくる306号線であり、その少し上に今でも大正通りがあった。しかしこの306号は302号の北であり、当然別のもの、別の大正道路となる。
この大正通りの先は意味ありげな いろは通りであるがこれが玉ノ井であり、作家の作中人物がなじんだ街である。 ところがもっと驚くことに306の先は、明治通りとなっているがこれについては作家は何も触れてない（小説の脱稿はS36年）。多分戦後になって明治通りがこちらに伸びて来たに違いない。そして作家が触れているのはそこよりずっと南の吾妻橋を越えた道が出来てこれをまっすぐ来ると寺島に出ると書かれているが、この北が言問橋でむしろ吾妻橋から北にまっすぐくると向島1丁目から5丁目と上がってくる道があるのでそれの事だろう。
昭和初期までに浅草裏手の銘酒屋が行政指導で殆どこちらに移ってきて一大花街が出来たようで西見番という芸妓組合が出来ていたことなどが触れられている。
これが小生を結び付けた底にあった事実である。“見”は“検”のミスタイプではない。
ここ迄書いてもインドネシアは出てこないのが残念だが、バタムにも検番が必要のようだ。挿絵は木村荘八画伯
世界の遺産バティック
Iwan Tirta
インドネシアの世界遺産で無形遺産のジャンルではバテックがある。バティックと言えばIwan Tirtaだと思いだしたが彼は既になく、昔最初にインドネシアを訪れた1980年代から有名であったが、メンテンだったか住宅地の中の店を訪れたことを思いだす。
最近では2016年頃プラザにオープン準備中のショップをカメラに収めたが今は各地の店を出しているのだろう。
1935年ブローラ生まれで 父はミナンカボー出身の最高裁判事でIwanはイェール大で法学を納めロンドン・スクール・オブ・エコノミックスにも学んでいるがロックフェラー財団より奨学金を貰いソロの王宮舞踊を研究するのがバティックの世界に足を入れた切っ掛けのようだ。
1966年バティックの覚醒と言うバティックパターンとモチーフの本を出版し世界的にも高い評価を得てVogueなど世界的トップ雑誌に取り上げられた。1994年のAPEC会議では来訪する国家元首にバティックを正装にする企画も成功、その前後でもリーガン、クリントン、ブッシュ大統領から或いはマンデラからも注文を受けている。2010年に亡くなったあと彼の6,000に及び作品はPT. Pusaka Iwan Tirtaが受け継いでいる。
インドネシアのバテックは南アフリカや中近東でも人気があるようで色彩豊かなイワンティルタのデザインが乾いた国々に豊かさと平和をもたらしていることを祈っている。 ユネスコから指定を受けた日、10月2日（2009年）をバティックの日としているが、その日はバテックを着ることが要請されている。
写真はThe Citizenより借用
追加：アメリカの玩具人形メーカー マッテル社のBirley人形に採用されている。提携したのかな
