今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

特異か日イのスーパーブロック

インドネシア不動産の報道では、スーパーブロックと言う非常にポピュラーな用語がある。先のベンヒルのスーパーブロックではリテール施設、ホテル、事務所ビル、コンドミをもつ都市居住空間と表現したが更に保育園から大学までの教育機関や総合病院などの医療機関、レクレーションやビジネスの支援施設などを持つことが多い。その規模は最大6,000haという大規模なものから1ha程度のものまで渉り、それらを示す用語としては単純にKota(City)と言う用語をブランドに使うことが多いKota Mandiri(自立都市)や Kota dalam kota(City within City )或いは場合によりTownshipと言う英語で表すが、

f:id:nishimikyohei:20190419191210p:plain
Bassura superblock
その内スーパーブロックは若干規模の小さく土地に制限がある場合のようだ。ただ厳密な定義・法制があるものではなく入り乱れているかも知れない。小生のブログではBassuraスーパーブロックというのを2015年3月に書いている。


更に機能を職住に集約したものをMixed Useという用語も使われる。日系が全部をやるのは荷が重いが商業施設とのMixed Usedなら東急クニンガンがある。

東京にも当然あるだろうと考えたが具体的物件も知りたくGoogleしたが日本ではスーパーブロックと言うのはブロック(遮蔽・防御)の意味から水害などの防災に使用される吸水土嚢の方がよく使われるようだ。 スペインのバルセローナで言われるスーパーブロックは都市を9ブロックに分けこの中を自動車の通過を一方通行にして、自動車の自由な利用をブロックし居住者に取り戻すものという概念で使われている。
しかしインドネシアのスーパーブロック的意味のものも確かにあるにはあるようだ。驚くことにはこの用語はあの世界遺産に指定されたフランスのル・コルビュジエという建築家によって最初に造語されたもので彼は放射都市の概念だったようである。ル・コルビュジエの遺産の一つが上野の西洋美術館である。
ジャカルタTOD型コンドミで集まった日本の不動産物件では東急も大和もこのスーパーブロックを謳歌している。

f:id:nishimikyohei:20190419191345p:plain
tokyu kuningan