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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

レバナ経済特区

Rebana super KEK
西ジャワ州首長のリドワン・カミル州知事はこのほど西ジャワのチレボン、クルタジャティ、パティンバンを繫ぐ三角形の地帯を、或いはその中に巨大な経済特区を構築することを提案された。パティンバンはタンジュンプリオクを代替する新港湾ターミナルであり、クルタジャティはスカルノハッタ国際空港又はバンドン空港(H.Sastranegara)を代替する国際空港である。

チレボンはこの地帯の都市圏チレボン、バンドン、スバン、マジャレンカを代表する港湾都市でバティックやイスラムの色濃いスルタネートである。州知事はこの地区をジャワ・ムスリムの打楽器名でもあるレバナと名付け、又新しいコンセプトとしてのスーパーKEKを提案しているのである。(Segitiga Rebana :Cirebon, Patimban, Kertajati)
実際はこれを物流パーク、創造・技術パーク、エネルギーパーク、航空宇宙パーク、住宅エリアの五つのエリアで11のKEKに細分されたもので合計は3,460haの面積を有する。(この部分はNNAから)

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レバナ 
この新しいコンセプトにはいい着想だと感心するものがあるが、インドネシア経済特区は2009年の経済特区法が制定され、指定は政府の権限とされ全国経済特区評議会(Dewan Nasional KEK)が管理しており、このスーパー特区は今後どのような手続きが取られて推進されるのか注目である。現在2017年政令42号を最後に12ケ所のKEKが制定されているが、6ケ所がオープン完了で残りは今年中に準備出来る(2019年1月現在)とか言う推進状況である。経済特区は1970年代中国や台湾などで外資誘致や輸出強化を目的としたもので、インドネシアもバタムの自由貿易とかKAPETの歴史がある。日本は言わずと知れた岩盤戦略特区である。