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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

世界の遺産バティック

Iwan Tirta
インドネシア世界遺産無形遺産のジャンルではバテックがある。バティックと言えばIwan Tirtaだと思いだしたが彼は既になく、昔最初にインドネシアを訪れた1980年代から有名であったが、メンテンだったか住宅地の中の店を訪れたことを思いだす。

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1935年ブローラ生まれで 父はミナンカボー出身の最高裁判事でIwanはイェール大で法学を納めロンドン・スクール・オブ・エコノミックスにも学んでいるがロックフェラー財団より奨学金を貰いソロの王宮舞踊を研究するのがバティックの世界に足を入れた切っ掛けのようだ。
1966年バティックの覚醒と言うバティックパターンとモチーフの本を出版し世界的にも高い評価を得てVogueなど世界的トップ雑誌に取り上げられた。1994年のAPEC会議では来訪する国家元首にバティックを正装にする企画も成功、その前後でもリーガン、クリントンブッシュ大統領から或いはマンデラからも注文を受けている。2010年に亡くなったあと彼の6,000に及び作品はPT. Pusaka Iwan Tirtaが受け継いでいる。
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インドネシアのバテックは南アフリカや中近東でも人気があるようで色彩豊かなイワンティルタのデザインが乾いた国々に豊かさと平和をもたらしていることを祈っている。 ユネスコから指定を受けた日、10月2日(2009年)をバティックの日としているが、その日はバテックを着ることが要請されている。
写真はThe Citizenより借用

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追加:アメリカの玩具人形メーカー マッテル社のBirley人形に採用されている。提携したのかな