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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシア・ユニコーン企業のトコペディア

Tokopedia the unicorn
孫氏とジョコウイ大統領との会談に陪席したトコペディアのトップとはWilliam Tanudjajaと言う青年実業家で1981年11月、プマタン・シアンタール生まれの37歳である。PT TokopediaはインドネシアEC業界の最大手である。

f:id:nishimikyohei:20190806212112j:plainソフトバンクはこれより先2014年に米系VCと共同で1億ドルを出資していたが昨年12月にはサウジとの共同出資のSoftbank Vison Fund2から追加投資を行っている。この追加出資は既存株主アリババ集団やSoftbank Ventures Korea含め総額11億ドルである。
彼はSMA終了後ジャカルタに出てきて学業を続けるつもりであったが、後押しの父が病気となり彼自身が学業の傍らか稼ぐ必要になりインターネットの世界に足を踏み入れた。
仕事はナイトシフトであったがこれが仕事をしながら無料でインターネットを学ぶ機会となり、2003年BINUS卒業後もデジタル業界のいくつかの会社を経て2007年頃自らのEC業創業を着想した。着想後も出資者を得るまでに苦労があったが、ミクシィ共同創業者らのVCからの創業出資を得てインドネシア全国の学生など有能な人材を集め2009年にTokopediaのサービスを開始、この年が同社の公式の設立年であり、8月には公開(diluncurkan ke publik)も果たした。時期を得たこともあり現在ではブルームバーグの評価で70億ドル強のユニコーン・スタートアップ企業となっている。インドネシアのスタートアップ企業も見直され日本からのベンチャーキャピタル投資も出てきている。