Pak Wanadi pada hari Merdeka
今年のインドネシアの独立記念日は、パソコン修理で大騒ぎの最中であったので、このブログには独立宣言については何も書けなかったが、小生の歴史シリーズでは既に8頁渡って小史を書いているので追加すべき事項は思いつかない。ところが毎年この記念日の前にインドネシアの勲功のある偉人に対し名誉の勲位賞授与式があり、今年、目に付いたのはSofyan Wanandi氏のBintang Mahaputera Nararya章の叙勲であった。
報道写真から類推して多分日本で言えば旭日重光章位に当たるだろう栄誉であろう。氏は1941年3月生まれであり既に78歳、企業グループも次世代に移していく年齢であるが小生の記憶では企業グループはGemalaグループで毎年富豪ランクにランクインしており、2008年来永く経営者団体APINDOの会頭を務めていたが、日本企業とも近く又実業・政経のエコノミストとしても戦略情報研究所CSISのメンバーであった。彼はスマトラで農産品商人の6人の息子と娘一人の兄弟の中で3男として生まれる。 60年に一家はジャカルタに出てカニシウス等で教育を受けるが、おりしも66年カトリック系学生運動組織の長となりKAMI運動に没頭した KAMIの幹部は多くは政治に向かい66年組と言われたがその中にはアクバル・タンジュン氏：コスマスバツバラ元労相、マリームハマド元蔵相、 アブドゥル・ガファー国会議長、ファミイ・イドリス労相などがいる。彼はアリームルトポ情報相の知遇を得て彼のシンクタンク設立に協力し従兄のユスフ・ワナンディを推薦しインドネシア戦略国際問題研究所（CSIS）を運営していく。この流れにハリーチャン・シラライ氏やプラスチア大学（シマンジュンタク氏）やJakarta post（Jusufが社長）がある。 ソフイアン氏は1974年Pakarti Yogaグループを設立、進出ブームの日本企業のパートナー度してYuasa CorpやRiken Corp, Aica Kogyo, NYK Lineを迎えた。一方兄のWilliam Wanadiがスイス留学し薬学博士号を取得しチバガイギーで経験を積み多くの製薬会社を設立し1984年、兄弟のGemalaグループの核となった。弟には神父になった4男や金融・保険（Wahana Tata）グループを担当した5男もいる。1984年栗田などもあるし他に自動車部門でInti Gandaなどのいくつかの部品会社も育っていた。
先のLymanグループにならい昔のランキング資料を覗くと1994年は売上ランクで20位、化学工業自動車産業などで会社数78とある。2008年も売り上げ順位で52位保険医薬品、個人資産は2.8億ドルとある。2018年は個人純資産ランクで78位、6.1億ドルとある。 現在は副大統領のチーフ・アドバイサーを務めている。そして世代は彼の息子LUKITO WanandiやEmmanuel L. Wanandi がSantiniグループを設立継承している。Lukitoはボストン大、南洋大卒でグループ事業のトップの他にAPINDOの副総裁、やCSISの幹部メンバーとしても活躍している。
SantiniとはSofianと彼の妻の名前Riantiniから来ている。本社はKampung Baliとあったが、大昔に行ったことがあり変わってないことに感心する。
