今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

携帯でタイ人を殴る英国男

Viral Video、Ponsel arti

インドネシアのTempo誌のニュースポータルが報じた“Viral Video Laki-laki Inggris Mengamuk Ponsel Terjatuh”という話を聞いて色々と纏まらない感想が湧いて出た。ニュースの事件はバンコックの電車の中で起こった話だが、英国男が持つ携帯を何かの拍子にタイ人の接触で床に落ちたため英国男が激怒し、その小さなタイ男を執拗に殴る暴行を働いたものである。序に言えば英国男は3人組の英国人で残りの二人は暴行を止めもしなかったが、その場にいた少し大きめのタイ男が止めに入ったものも、なかなか止めず、車内の転倒防止用鉄棒の周りをぐるぐる逃げ回る見ごたえのある映像である。故意に落とされたと勘違いしたのであろうか、日本人に対しては起こらないことだろうが、大ブリタンと東南アジアの間の、傲慢と卑下は日本のアジア開放から70年たっても変わらないのかという感想もちょっとわく。その見方は一寸置いといて、興味が湧いた用語がいくつかある。
先ずViralであるが辞書を引くとウイルス性と出ている。この動画はタイは勿論、インドネシアでも拡散されたことだろうと思う通りViral Videoとはウイルスの如く拡散する口コミビデオの事である。口コミを利用したマーケッティングはViral Marketingと言うが発音はヴァイラルである。
携帯で殴ったとしたが、携帯とはスマホガラケーを含むのであろうが改めてガラケーを調べると、ガラケーとは世界標準から遅れたガラパゴス化した日本のケータイを言うらしいが、日本も落ちるに落ちたものだと認識を新たにする。それにしても最近の日本のTVでは若いもんに迎合した日本語の幼児化現象も 併せて思い出される。
本文ではPonsel Pintarと書いてある。まずはPonselだが、これはtelepon selulerの事で我々はHP(handphone)と読んでいたのでいわば広義の携帯(モーバイル端末)であるが selularはcellular(細胞のような基地局の網)でSIMカードのインターネットで、対する方式としてポイントでのみのWi-Fi方式がある。Pintarとは頭の良いと言う意味で、他に賢いcerdasと言う言葉を使うこともある。いわばスマホである。 この事件への反応するNatizenは、小男を調べるべきだとか、庇った男を賞賛したり、イギリス男も過激ではなかったとのコメントも紹介していたが、Natizenはインドネシア語で言うならWarganet、英語はNetizen(Internet Citizen)である。そうだ。