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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

大林組とギャラント・ベンチャー(サリム)

Gallant Venture

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1月のトピックスで、ギャラント・ベンチャー大林組との、太陽光水耕栽培の可能性調査の話は、大企業たる大林組の社会貢献事業とも評価され、その高邁な理想の追求は大林組のホームペイジにも、「COMPACT AGRICULTURE」 構想として紹介されている。
これこそ、日本企業が外国の大企業に声をかけてリードするという、あるべき日本の模範である。その事業はインドネシアビンタン島で、熱帯気候に適応した高度に環境制御された太陽光型植物工場で、ミニトマトと葉物野菜の栽培により高品位作物の安定大量供給をめざし、近隣地区への輸出・販売を狙うものである。
その相手ギャラント・ベンチャーは、インドネシアのトップ・コングロマリット企業のサリム・グループの子会社であるが、シンガポール政府系企業(Sembcorp)との合弁のシンガポール上場企業であり、日本企業が進出しているバタム工業団地Batamindo Industrial Park(320ha or 550,000sqm 二つの資料より )とBintan Industrial Estate(270ha or 100,000sqm)を保有運営している。バタムは1980 年代からシンガポ ールとインドネシア両国政府の開発協力体制の下、輸出志向型産業の経済特区として開発されてきたもので日本企業30社を中心に全体で70社程度が操業して、ビンタンには吉川製作など進出している。工業団地の他に、電気通信サービス、電気・水道・廃水 管理サービス、リゾート&ホテル運営、不動産開発を手掛けている。
Gallantによるインドネシア事業投資案件は100社規模である。サリムの主要事業は、インドモビール、インドフード、インドセメン、インドシアール、インドマルコなどがある。インドマルコポーロとすればよかった。