今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

日イのベンチャーキャピタル競演

VC, Venture, Startup
シンガポールのギャラント・ベンチャーズはバタムの工業団地を保有しているがむしろサリムグループのインドネシア向けの投資を目的としたホールディング会社である。このベンチャーとはベンチャーキャピタルに通ずる面があるが、日本語でのベンチャーキャピタルWikiをみると “ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資を行う投資会社(投資ファンド)のこと。主に高い成長率を有する未上場企業に対して投資を行い、資金を投下する。経営コンサルティングなどを提供し、投資先企業の価値向上を図る企業も存在する。”とだけあるが、設立手続きまでの記載はない。実際は広く一般市民から資金を集めるようなジャンルなど別に規則があるが、ある意味では自由であり、商社などの一般企業や銀行証券などの金融部門、その他個人設立など数多くのキャピタルがある。日本のベンチャーキャピタルの走りと専門性から言えば“ジャフコ”が有名である。
インドネシアは1990年代の規制緩和の一つとしてノンバンクが緩和されその中でリースや割賦販売を含めベンチャーキャピタルもその一つとして登場した。定義のさわりの投資の面ではギャラントもそういうことになるがこの場合はグループのホールディング企業の形態をとる。余り分類してみても我々にとって余り意味はなく、所謂、投資ファンドが “ハイリターンを狙ったアグレッシブな投資”の入り口になろうか
インドネシアのニュースからVC参加企業を拾うと
*日鉄ソリューションズ、東南アジアで初のベンチャーキャピタルへの出資、スター
トアップ企業へ投資。(6/18,2019)
*アジャイブ、ソフトバンクの韓国VCやSBVKなどから計210万ドル調達、オンライン投資信託サービスの強化・改良へ。
等があった。

インドネシアベンチャーキャピタルは当該専門規則にのっとって、最低資本金(合弁の場合300億ルピア)、10年内上場等の条件をクリアして設立され、定款には、ベンチャーキャピタル活動のみを目的とすることが要求される。従い一般のノンバンクはこれを除く4つの業種(リース、割賦、ファクタリング、消費者金融?)を複数で行うマルチファイナンス業として活動している。従いベンチャー・キャピタルについてのニュースで登場するキャピタルの名前ではなじみのあるものは知らない
ちなみにMost Famous Venture Capital in Indonesiaを 探すとサイバーエージェントベンチャーズとグリー・ベンチャーズの名前が出ていた。これらは日本のベンチャーキャピタルインドネシア進出法人であった。

上記のアジャイブをNNAから更に補足すると;インドネシアフィンテック企業アジャイブは、ソフトバンクが100%出資する韓国のベンチャーキャピタル(VC)、ソフトバンクベンチャーズ(SBVK)などから計210万米ドルの出資を受けた。ほかに、シンガポールのインシグニア・ベンチャー・パートナーズや米Yコンビネータ、地場アルファJWCベンチャーズなどが出資したことになる。アジャイブ創設者はアンダーソンCEOで、投資信託の購入者に各種サービスを提供するアプリの運営を手掛ける。。。。
さて 孫以外に何か知り合いをイメージできますか。 まあ我々は、投資信託にアクセスするのが近道でそれが入り口である。
ベンチャーキャピタルをあえて日本語にすると起業投資となろうか
ベンチャーとはチャレンジ的冒険家であるが、冒険するのは日本語では主として投資する側を意味するが、英語ではされる側である。つまりスタートアップ企業と比較される側であるが、Btraxのペイジにスタートアップとは “新しいビジネスモデルを開発し、ごく短時間のうちに急激な成長とエクジットを狙う事で一獲千金を狙う人々の一時的な集合体”とある。ベンチャーの優等生になろうか

追補;VC 関連記事の追加として2018年
3/22 YJキャピタル(Yahoo)とイースベンチャーズ(個人系)、シナールマスと共同で投資ファンド「EVグロース」立ち上げへ、200億円規模。というのもあった。これも日本のVCである。