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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

イ・ソブリン・ファンドにイスラム・リスク

インドネシアソブリンファンドを計画していたことを、なんとあの悪名高いオムニバス法に入れていたことを知った。時、あたかも悪名高い禁酒法も計画していることを、悪名高いイスラム急進派のボスの帰国を熱狂歓迎する中でである。
インドネシアソブリンファンドはLPIと言うが、オムニバス法はこの“LPIをして持続可能な開発を支援する取り組みの一環として、長期的な資産価値を最適化する目的を持たせて”いる。が、分かりやすく言えば開発・成長を続けるための道具として楽観的で、雇用促進とのつながりに無理があるような気がする。この構想は、大統領の直属の機関でいいのか等多くの議論が必要な筈だが、乗り合いバスに飛び乗りするような点も既に問題である。

現在国際市場で活動しているソブリンファンド(SWF)は三つの資金源泉分類があり1つはアブダビノルウェークウェートが立ち上げたような石油資源ファンド、二つ目は中国・シンガポールの外貨準備金及びオーストラリア、ニュージーランド、フランスなどの年金基金があるが、インドネシアはどれにも当たらない。外国よりの投資資金があてにされているが、ここが最大の問題である。目も当てられない汚職の爛熟、狂信的イスラムの妨害横行、後は元々改善が難しい、透明性、説明責任、KKNがある国が行う投資に信頼が寄せられるかである。
インドネシアナンバーワンの国営生命保険の投資失敗に見る不可解な問題点を政府がどうさばいていくのかも注視されている。
日本もこのようなファンドは持ってないが、火事場、ギャンブルには近づかないのがいいのだろう。