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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシア語の基礎サンスクリットから その百

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From arjuna_zbycho FlickriverShiva Parvati Ganesha

Sarasvatiに似た神にPārvatīがいる。シバ創造神(大自在天)の妻で有るが、日本語での特別な尊称はなく山の娘・黒き者・カーリーとか言われる。後ろのVatiに着目したのであるが、インドネシアにはWatiという娘は多い。Vatiに似たものとして極楽の意味のsukhavatii(スカーヴァティー)がある。此方の解説からはVatiiは場所を表しているようだが。。。
場所を表すのならlokaもそうだ。天の場所・極楽・浄土を示す天はdevalokaであり、SuralokaもSuralayaも 天国である。ジャカルタにはLokaを使った施設は多い(Lokasari) 
改めてwikiなどでは、Devalokaとは、衆生が生死流転する六道の最上部の天上界をいうとある。その天界devaにいる神々を特に天部devata(英語のDeity)と云う。言い添えるとインドの古来の神が仏教に取り入れられて護法神となったもので、以下の様である。
梵天ブラフマー)、帝釈天(天帝・天皇ともいう。武神インドラと同一神)、吉祥天(ラクシュミーヴィシュヌ神の妃)、弁才天(サラスバティ、シバ神の妃)、毘沙門天(別名多聞天)伎芸天、鬼子母神、大黒天(シバ神)、四天王(多聞天持国天増長天広目天)、竜王、夜叉、聖天、金剛力士(ヴァジュラパーニと言い開口の阿形像と、口を結んだ吽形像の2体)、韋駄天、天龍八部衆十大弟子と共に釈迦如来の眷属)、十二神将二十八部衆など。
仏教の尊像においては、如来、菩薩、明王、天という4区分の4番目にあたる。
Shivaはシバ派での最高神、又ブラフマー、ヴィシュヌと共に三位一体の最高位を占める。額の第三の目、首に巻かれた蛇、三叉の槍などに装飾される。上記の天部の中では大黒天に当たるが、これは七福神の大黒様で大国主神である。マハカーラと呼ばれ“マハー”とは偉大、“カーラ”とは黒を意味するので大黒天と名づく。三位一体トリムルティ理論ではシヴァは「破壊/再生」を司る様相で世界の創造、維持、再生を司る最高神として位置づけられている。女神を重視するシャクティ派ではDewiらが最高神として位置づけられている。
上の聖天は、 歓喜天とも言われ、象頭人身の単身像と抱擁している双身像が秘仏として扱われて、一般に公開されることは少ない。
浅草にある待乳山聖天本龍院)には、あるはずだが秘密であろうか、祀られている大根と巾着が暗示しているのであろうか
再度、サラスバテイに戻ると、サラスバティはシヴァの最初の妻サティーの転生とされ、Sati貞節なる者との意味だそうで小生の最初から30年のお手伝いさんがその名前だった。

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Graha Ganesha 2009

パールバティとシヴァとの間に生まれた長男がガネシアで象の頭である。バリのガネシア洞(?)は観光名所となっている。ジャカルタにも銀行の名前にもなっており、Hayam WurukのGajah Tunggal Groupの本社ビルも愛称Graha Ganesyaである。
最後に七福神とは、福をもたらすとして日本で信仰されている七柱の神である。 七柱は一般的には、恵比寿、大黒天、福禄寿、毘沙門天、布袋、寿老人、弁財天とされており、それぞれがヒンドゥー教、仏教、道教神道など様々な背景を持っている。七福神の内恵比寿だけが日本生まれである。
今日はだいぶ勉強したが、間違いもあるだろうなぁ