750万ルピアを巻き上げた投機扇動商法のボスが無罪となったが、日本も今、TVコマーシャルで感じる所では商道徳が落ちているが、政治が誤ろうとしたカジノは民心で抑えたかに見える。マルチ商法の面では、まだまだとんでもないことが起こることも多い。
インドネシアの話はこのマルチ商法の小生の知識を越える手法のようで、知識欲でどこまで迫れるだろうか（迫れないが。。）
ニュースの要点を要約すれば；
1.サンジャイはPT Kam and Kamの社長でクマヨランのBungurが本社（今のTIPIKOR裁判所の近くかなぁ）
2.この会社は商業（これは当たり前だなぁ）と漁業のライセンスはある。
3.この会社はMeMilesという商品を扱うが、それはオンライン広告アプリサービスで、顧客は広告のTop-up法で一定時間で広告(beli slot iklan) を出し景品がもらえるもので、全国の売上高を計算し21日から180営業日を超えた後、広告のプロモーションから得ることができる。（広告を選び売り上げを競うのかな）
4.MeMilesとは簡略して言えば景品付きオンライン広告アプリ・サービスというで、（それならゲーム感覚で色々バラエティがありそうだが）、Appleは2011年頃から制限を設けているようだ。（だからこれはインドネシアの固有の話ではないが）
5.この商品の市場は広告代理店経由で有るがマルチレベルマーケティングをベースとしないで（アップラインもダウンラインもない）、すなわち代理店一人が全顧客の全てを得、顧客の数と売り上げに応じた報酬を得る。
6. MeMilesでは広告をオンラインで販売するサービスを商品とするが、金利等を付したりするお客からのお金の預かり、つまり貯金や投資の類いではなくお客が払うのは広告スロット注文取引である。
7. MeMilesサービスのタリフは次の通り。
- Nilai top up iklan antara: Rp 50 ribu s/d Rp 5 juta; maka customer dapat dan wajib memasang iklan on-line selama 7 hari;7日間オンライン広告を出してトップアップで5万～5百万RPとか
- Nilai top up iklan antara: Rp5 juta s/d Rp 50 juta; maka customer dapat dan wajib memasang iklan on-line selama 14 hari;14日間：5百万～50百万
- Jika nilai top up iklan lebih dari Rp 50 juta; maka customer dapat dan wajib memasang iklan on-line selama 21 hari;
- 顧客がオンラインで広告を出さない場合、購入済み (支払い) されたオンライン スロットは直ちに没収されるため、指定した時間に広告を掲載する必要がある。
従い、Kam社が貰った顧客からのお金はオンライン広告スロット注文サービスの売買代金だけであり、オンライン広告の注文サービス製品の販売は直接顧客に対し或いは口銭付きの代理店経由なされ、それは投資の形とか何も化体していない。
MeMiles事件は当初、東ジャワ警察が2019年末に無許可のMeMiles投資を発見した際に明らかになった。東ジャワ警察はその後、事件を調査し、アーティストからスハルト元大統領の家族に至るまで、有名人を含む多くの証人を調べた。
以上ダラダラと読んできたが、未だつかみきれない。（ ）内は小生の感想。そしてこのニュースには、どんでん返しがあるようで、ボスの子分4人が5年の刑に処されているが、最後の結末は追っかけてない。
このニュースに出たインドネシア語(?)はmemilesとinvestasi bodongがあり、更にPonziと言う用語もあり、違法なマルチ商法と関連している。 Bodongとは突出という意味のようだが、勝者が突出した賞金を得る日本の10億の宝くじを思い出し、或いはボドンでなくドボンとすればトランプゲームにも出て来るし、麻雀ではよく飛んだものだ。PonjiはJiwasraya事件でも出て来て、仕組みの解説が出来ないまま、中途半端になっているが、あれも高金利配当狙いの生保のようであり、それを加入すること自体で悪巧みに参加することにつながる感じを受けている。いずれにしても甘い話には気をつけろと言う事である。民心と言ったが、日本人は誇りと節度を以て対すればよいとして、とりあえず、締めておこう
