今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

マホメット ke ムハムマド

イスラム教徒が世界1多いの国であるインドネシアに長く関わってきたが、その宗教を言うときイスラム(或いはムスリム)と言う言葉は使って来たが、今考えると昔はマホメット(教・教徒)と教わっていたことを思いだした。
マホメットの発音や綴りをいい加減にして来たので、今日はインドネシアの社会の中での表現などちょっと覗いて見よう。まず、偶々図らずも今日はマホメットの昇天祭祝日Hari Raya Isra Mi‘raj Muhammad SAW(序に降誕祭はMaulid Nabi Muhammad SAW)であるが、師の名前の部分はMuhammad SAWの如くである。
ネットによるとフルネームはムハンマド・イブン=アブドゥッラーフ・イブン=アブドゥルムッタリブ(Muḥammad ibn `Abd Allāh ibn `Abd al-Muṭṭalib)と紹介され、SAWは名前にはない。SAWが何なのか調べると、多分sallallahu 'alayhi wa sallamのようで、セレモニーなどの最後でBlessingを表すbenediction (祝禱)と言われるもののようだから、なるほどこれは名前の部分ではない。正式なフルネームはもっと複雑な物だろうから、ここではあの部分はMuhammadが正式な綴り、発音はムハンマドを一応の結論としておこう。
個人の名前にもこの名前が見られる。手元のミナンカボーの偉人リストによると2つの綴りがあり、MuhammadとMohammadである。師の名前と同じMuhammadを使っている人はYaminだけであり、HattaもNatzirもSjafei AnshariはMoh 派である。道路名にもっと例があるだろうとGoogle地図で見て見ると中央のCasablancaに下りて来る。KH.Mas Mansyurと間違い易いKH. Moh. Mansyurであった。そして大物のM.H.ThamrinはMuhammadではあるものの、あと、全ジャカルタの人名道路をあたっても、そうあるものではないことを認識した。あと誰でも知っていると言えば団体名のMuhammadiyah位である。
序でと言っては何だがNabiは預言者を表しmuhammadはアラビア語で「賞賛する」を意味するḥamadaが一つの語源とか、詳しい説明の一部である。
そしてibnは息子の意味であるので父を辿って行けば名前は長くなる。インドネシアの名前の中にはMohamadやAhmad やMahmudなどもあり或いは親戚かも知れない。

追:おっと昨日か、汚職ニュースでカラ副大統領の名前を見かけたが、本人が絡むなら又ブログにするが、これで彼の名前も頭にMuhammadが付いていた。Jusuf Kallaだけだと思っていたので追加しておこう。