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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

商事のTODシティはイオンの近く?

f:id:nishimikyohei:20210421105012j:plain]三菱商事インドネシアシナールマスのBSDTODコンセプトのスマートシティ開発事業に参画するというNNAからの報道があった。同社は既にシンガポールの政府系投資会社テマセクとMITBANAと言う合弁会社を持っており、今回MITBANAがBSDEと新たに合弁(孫)会社を通じて行うもので自動車に依存しない公共交通指向型開発(TOD)事業で、BSDティーの南側にあるチサウク駅周辺の約6ヘクタールで住宅や商業地区を開発する。総事業費は2兆ルピア(約150億円)と報じていた。添えられた完成写真はBSDの案である。この写真で見ると2兆ルピア(150億円)は安いと言うか東京オリンピック会場の2,500億円とか、あの時高いなぁと思った素人の実感は当たっていると言える。
この話は昨年9月に商事からリリースされていたもので。その時は100haでありスマートシティというコンセプトにウエートが付けられていた。場所も今回のものとは別とかコメントがあるが、番地までは云わなければ同じところの筈である。それにしても商事が昨年添えた地図ではBSD(6,000ha)そのものがこの鉄道駅の北に描かれており少し北過ぎるようだ。これでは物件がBSDの外側にはずれてしまう。

Temasekが発表した地図では、駅はBSD Cityの中に納まった南地区であり、はずれではない。
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Google Mapで確認するとイオンがこの駅の北2㎞でその間に既にIcon BSD Cityが横たわっている。
f:id:nishimikyohei:20210421120225p:plainこのTOD施設自体もIntermoda BSDという名前があり、既に住宅を除いて殆ど形を表している。Atmajaya 大学ですら2km東に既にある。しかし6haに写真のようなコンドミを入れられるかちょっと無理な気もするが、どうだろうか。詮索はこの辺りでやめておこう。
TODと銘打っているがここの鉄道は、小生の時代は貨車の屋根にお客を乗せた貨物車みたいなのが、走っていた線である。ここセルポン住宅地からビンタロ住宅地を通ってジャカルタに行くが、ジャカルタに入ったらクバヨラン・ラマからパルメラー・タナーアバンを通り北に向かう。
又セルポン駅からは西に一つ目の駅がこのチサルク駅であるが更に遠く西に伸ばすと鄙びたランカスビトゥングに向かう。この広大なBSD Cityに来るならやはり自動車は欠かせない。ジャカルタからセルポンまで来る高速の一つ手前で外環高速と交差するのでこれを右に北上すればAlam SuteraのIKEA辺りでジャカルタから来たMerak高速を越えてスカルノハッタ空港に行けるし或いはセルポンからは新たにBSDの西側を抱くように北上しつつBalaraja でMerak高速を横切り空港方面迄伸ばす線も計画が進んでいる。つまりBSD 6,000haはこの高速網で囲まれた四角形がそうである。外環高速・セルポン線・バジャラジャ線・メラック線に囲まれた広大な四角形になる。(南は高速を境界線とするとはみだす可能性もあるので鉄道ランカスビトゥング線とする)
対象物件とロケーションを正確に知りたく少しシツコクなった点乞う容赦。
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追加;先ほど別のジャカルタ新聞の昨年9月の報道では100haで2,000億円の数字が出ていた。駅からは少し外れるかもしれない。
商事のプレスリリースには金額は触れてなく、商事は別途本プロジェクトを含むBSD City全体(約6,000ha)の価値向上を目指すための基本合意書があり、それに沿って動いているingの状況であることを理解せねばなるまい。
但し地図だけは細かいがきになる。
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