今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

見違えたスナヤン・スクウエアー

鹿島と言えば旧世代はワスキタ・カシマ(1975)であったが、おかげでワスキタも大きくなって高速ではトップになった。

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Plaza Senayan


その後スナヤンの大きなオフイスビルが建った時鹿島の存在が前面に出てきたが、今更ながら、そうだったのかと驚くことはプラザスナヤンもアルカディアも、この地区の全てが鹿島の開発物件であったのである。鹿島は土木メインのゼネコンのイメージがあったためかこの開発運営の全てが鹿島だとは思えなかったのである。プラザオフイス(SC)もオフイスも3棟が建ち、マンションも4棟、あると言うのでよく目的地に行くには、よく地図を見ないとたどり着けないこともあろう。

そしてこの敷地の一角にはFairmont Hotel が開業し、又小型の飲食モール(Boutique Mall)のPlaza Senayan Arcadiaも鹿島のものである。そういうことは2018年ハーリーの結婚エベントの記事「ハーリー王子と鹿島のFairmont」で書いていたのであるが、忘却が襲い、再度の登場となった。

ここはジャカルタの1等地であり19haもの広大な土地であるが、所有権は政府が持ち鹿島の子会社であるP.T.Senayan Trikarya Sempana)が政府と40年間のBOT契約で運営しているもので1989年の事であった。この会社は70%が鹿島が所有し、20%はスハルトの二女Titiekの会社Aditya Wirabaktiであった。ジャカルタ州知事のAniesはこの所有関係に批判的であるが、それは政府の土地をSetnegが所有している点であるようだ。

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全体完成予想図にはスデルマン通り寄りのSenayan Trade Center(STC)は見えないのでこれは違うだろう。Arcadiaは低層なので写真では見分けられないが、そのアトレートホテル側に建つのが、アパート4棟だが、プラザを挟んで右左のオフイスタワー(2及び3)は見られない。プラザの後ろ側は駐車場ビルである。

40年の契約はあと10年程度を残すのみとなったが、延長すればこれらの所有物件は更に運営利益を生んでいくことであり、アニースの後任当たりからいちゃもんを付けられようが、コストも落としたあと旨味は続くのだろう。

後段は推定含む。