この間、メガクニンガンの最近の状況を紹介しようとブログ“Financial CenterからCapital Centerも”を書いたが、そこで出て来たBTPN Towerは、パームの話のPTPNなどよく似た名前が多いので混乱しそうであるが、混乱するより前に、昔整理していたのに単に忘却していたことに驚いた。
と言うのは今を去る8年前の2013年5月 3日のブログに「三井住友、BTPN に1,500億円出資検討」する話を書いていたものである。そして今頃、そうだ、この話はどうなったのかと調べると、まずニュースはSMBC とBTPNとの合併と出て来て、それならSMBC Indonesiaの店舗はどうなるのか疑問があったが、SMBCのサイトで確認すると、2019年に行名もPT Bank BTPN Tbkに変更とされ、代表者もOngki Wanadjati Danaになっていた。
これでは、昔の大和プルダニアがBank Resona Perdaniaとなったのと同じで、インドネシアの銀行リストから日本の銀行名が消えたことになる。そういえばも、MUFGもダナモンに変わり、小生が時代遅れなのだろうから、この新しい動きを学ばねばならない。
BTPNへの出資検討と言うので国営BTN(Bank Tabungan Negara)への投資話くらいでぼんやりしていたがBTPNは国営BTNとは関係なく正式にはPT Bank Tabungan Pensiunan Nasional (BTPN)という民間銀行であった。但しこの合併後はBTPNは正式にPT BANK BTPN TBK と呼称されることになった。BTPNは国軍年金貯蓄(Tabungan Pensiunan)を専門分野として1958年設立された、いわば知られざる名門である。共に上場であるのでコード名は前者がBBTN、後者はBTPNとなっている。SMBCは2013年の当時の外資・大株主から23%程取得後、2014年に40%へと買い増しし合併へこぎつけたものだ。従いTabungan Pensiunanという言葉は銀行名からは消えているが、顧客筋としては存続し次いで個人消費者と法人、特に中小企業を得意先とする為替銀行として大手銀行としての競争裏に建つことは変わらない。
本題のTowerは2016年に建設業ACSETが完工したものであるが別にデベローパーは見受けられず自社ビルと思われるが、小生のランクでは48階建て223メーターはインドネシア第23位である。メガクニンガンのリッツカールトン或いは隣のInternationa Capital Towerの正面に建っている。一階の壁にSakanaの名前が見える。
SMBCはOTOと言うノンバンクを持っているが、小生にとってはドイツ時代にドイツの金融会社としてOTOの名前を憶えているし、インドネシアでも一時、割賦金融(Cash & Credit)会社設立を検討した時代があり、懐かしい名前である。オッとOTOはOtto GmbHと違うような気がする。
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