今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

決算数字のインドネシア語 今頃頷く赤字からの伸び率

下の報道のA社の決算は前期の赤字1.13が黒字化し1.45となったが、その伸び率はいくらでしょうか。報道では:

1. ABC membukukan laba bersih sebesar Rp 1,45 triliun sepanjang semester 2020,naik 227,81 persen dari periode yang sama tahun lalu yang mencatatkan rugi sebesar

Rp 1,13 triliunの通り、227.81%伸びたとなっている。

他の例を挙げるとB会社では下の様に売上の伸び率が出ていた。

2. Sepanjang tahun lalu perseroan sebetulnya mencetak pertumbuhan pendapatan sebesar 5,96 persen menjadi Rp3,94 triliun

5.96%の収益の伸びで3.94兆となったわけだが、ここでは前期の数字は小さい伸び率から想像できるので、それで十分だとして記載はない。

この場合前期の数字は、3.94兆が前期の105.96%に当るので3.94/105.96%=Rp3.71となる。つまり報道のpertumbuhanは伸び(額)を%で表示した訳である。

1.に戻ると、まず赤字から黒字と別世界に入った感があるので単に伸び率などで表現するのは適切ではない気がする。

しかしここではnaikとあるのでここも伸びた額を赤字であっても、その実数に比べどれだけの伸びを示したかであるので 1.45/1.13とすると128%と出るが1.13のマイナスがゼロになるために100%回復しているので、100を加えた228%が1.45の伸び様である。それは前期の2.28倍となった意味である。

2.の場合は伸びた額が前期に比べる訳であり将に伸び率である。

前期の何倍にあたるかと言う場合の105%は伸び率でなく対比率である。

例えば10->10、5→10、1->10とマイナス -1->10の場合の伸び率は

 0%、100%、900%、1,100%となり対比率は

100%、200%、1,000%、1,200%となるが、優良企業のランキングの時は伸び率ランキングなど考えさせられる問題だ。

 

ついでのインドネシア例文を少し挙げて置こう。

Kinerja keuangan itu didukung oleh beberapa aspek, antara lain restrukturisasi, peningkatan produksi dan produktivitas, serta peningkatan nilai tambah produk melalui hilirisasi.

決算実績は、特にリストラ、生産及び生産性の向上、下流を通じた製品の付加価値の向上など、いくつかの側面によって支えられている。

Beban pokok melonjak dipicu kenaikan biaya sub kontraktor dan bahan baku. Beban subkontraktor naik 41 persen menjadi Rp2,16 triliun. Adapun kenaikan bahan baku mencapai 56 persen menjadi Rp1,01 triliun.

原価アップが、下請費用と原材料の増加によって引き起こされた。下請費用は41%増の2.16兆ドル、原材料は56%の増加率があり、1.01兆ドとなった。 等々。