今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシアCDC DCI DC界あれこれ


先日一挙に富豪を生んだDCI社のデータ・センター業界は最大の使命、データの安全保守の甲羅をかぶり一筋縄ではいかないと呟いた。そうした不思議な現象を幾つか挙げていこうと思う。それは全て事実のあれこれであるが関連での確認が出来ないものである。
1.DCI社のToto社長のインタビュー記事があったが、その中で2011年の創業者は6人いたと言うことだ。またDCIの顧客の説明で“インドネシアで事業を展開するクラウド企業の4社(アリババ、アマゾンウェブサービス、グーグルクラウドマイクロソフト)のうち、東南アジア最大の電子商取引企業を含む3社が企業顧客であると述べたとあったが回りくどい。同じ業界のコンペティターも顧客になるのだろう。最近では日本でもクラウドサービス会社の利用が活発化していると言う。
2. 現在、DCIはインドネシア、東南アジア、米国(米国)に40社以上の通信会社と120社以上の金融サービスプロバイダーの顧客を持っている。Forbesによると、DCIは現在、インドネシア最大のデータセンター企業であり、国内の容量の半分以上を提供している。 インドネシアの全データセンター容量は81メガワット(MW)で、シンガポールは613 MWだそうだ。小生は前回ブログでDCI は50~70MW、NTT は45MWと書いたが概ね当たっていようか。しかしシンガポールは大きすぎるか、インドネシアは小さすぎる。Toto社長は小さいがゆえに伸びると言っており、年率13%と大きい。金融機関などのDC利用は法定義務になっている。
東京はデータを持ってないが延床面積281万平方メートルで 2.2兆円規模という。何しろ最近の大和ハウス計画の印旛DCは東京ドーム7個分で15棟、1,000MWと言う。

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kebakarn gedung cyber mampan


3. DCI社によく似た名前の会社CDC社(Cyber Data Center)が保有(入居?)するビル(Cyber2)がこの12月3日火災に遭った。22の消防車が来て30分内に消火したが2人が死亡、日本の大阪の火災は25の消防車がきたが27人死亡だったか。こちらは2階の一角だけで済んだようだがここにNTTも利用していたようだ。

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ビルの写真は昔、近くのMulia Towerと間違ったが12階建て程度で、先日のこの通りのマイフォトにもある通りSyber2 とNTT Nexcenterビルは目と鼻の先だ。
4. CDC社はこれだけのビルを持つ会社であるが、バックの企業は解らない。

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from left:AXIATa,Cyber2 Trinity,Palma Tower


それよりも不思議なのはこのビル名 Cyber2は、実はRasunanoカサブランカ交差点にもあり、ここに4つの高層ビルがある事をブログしたことがある。ここのCyber2は2009年完工の156メーターである。MampangのCyber2 は10日後のニュースではCyber1となっており、その後変更があった模様だが、オーナーの謝罪ニュースなどもなかった。
5. バック不明の会社が多い中でSalim グループは明確だ。最近のニュースでSalimグループのDCは現在カラワンのPertiwi Lestari 工業団地でH2と言うセンターを建設中のニュースはあった。多分これはDCIとの合弁の様でありDCIの計画の幅(50-70MW)の中に入っていると思うがこれだけなら15MWである。この建物は10階建てで6階を使用。
6. メジャープレイヤーを探るため他の名前を探ると、まず大手として以下のリストがあったが、SalimやCyberの名前はない。
1.    Telkomsigma
2.    PT DCI Indonesia (DCI)
3.    NTT Communications Corporation
4.    GTN Data Center
5.    PT Omadata Padma Indonesia
6.    他にXL Axiata Tbk PT (Princeton Digital Group)とかBiznet Networks やEquinix Incなどがあるはずだ。
いずれバックが出てくると思われるので記録だけにとどめた。