今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

新韓国大統領に期待しつつ、EVを学ぶ

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韓国の新大統領が選出されたのを機に、小生も新たな時代を迎えるべく、まず今迄無視続けた幾つかのニュースをよく知ることから始めよう。

韓国とインドネシアに関わる今年2番目に聞いた話は現代自動車がGIICに新工場を完工した」と言うものであった。投資総額はUS$15.5+5億ドルである。それより前はロッテケミカルの、チレゴンの石化プラントの39億ドルのプロジェクト、LGとインドネシア国営企業4社連合とのEVバッテリー製造プロジェクト総額98億ドルに比し取り組みやすいからでもある。

現代自がインドネシアに現れたのは1996年で、丁度その頃、スハルト政権崩壊の切っ掛けの一つともなった起亜モータースとの偽国民車プロジェクトがスハルトの3男と組み進行し、また同時にスハルトの2男のビマンタラと組んだ現代自の組み立て工場も殴りこんできたのである。その頃もトヨタ以下日系自動車メーカーの力は圧倒的であり、又アストラも健在でアストラのお陰でいすゞ自動車インドネシア再建が出来たのも思い出される。
新工場の場所を確認すると トヨタが100ヘクタールの工場団地を配したカラワンのKIIC団地の手前にGIICの団地があり、ここに現代自は78ヘクタールの土地を用意した。

GIICはカラワン寄りだが行政的にはブカシ県になりこの県庁議会などのセンター地区から南4㎞の辺りである。
その新工場の名前はPT. Hyundai Motor Manufacturing Indonesia (HMMI)である。近くにPT. Hyundai Indonesia Motor (HIM)があるが、こちらがビマンタラと組んだ組み立て会社であろうか。この会社の役割が新会社に移行し、他にあったPT.Hyndai Mobile Indonesiaであるが、こちらはHMMIと同じブカシ地区ながらジャカルタ寄りのBekasi BaratのSummarecon Mallの北にあり、その北をみるとAstra Isuzu PartsやMII ( Isuzu Engine)がある。Hyundai Mobilの工場はかなり大きく立派だが住宅地に囲まれ入口が確認できず、多分ここは閉鎖するのだろうと思われるがこれも確認できなかった。

 

Hyundaiのこの新工場の話は同時にEVバッテリー工場の話も進んでおりこの工場は電気自動車を生産するものだとの先入観があり、トヨタの出遅れから日本勢を心配していたことが底辺にある。新工場のキャパは150,000台/年で250,000台まで拡大可能で、半分は輸出用である。取り扱いブランドはCreta と Ioniq 5などのコンパクトMPV(多目的車)、今迄本社よりの輸入のEVがここで製造されるらしい。Hyundai MobilはHMIDが吸収するのかいずれにしても製販2本立てのようである。
さてCOVIDも明けた後の販売状況に関心が移るが カーボンニュートラルは2060年のターゲットであり、ゆっくり動静を見て行こう。只EVのターゲットはどんどん速まって現在は2030年となっている。

本編製作中、完成原稿がミッシング、再作成で投げやりが見受けられたら乞う容赦
写真はJakarta Postよりジョコウィ大統領のサイト・インスペクション風景

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