今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

これから日本の一挙三得の自然エネ利用発電


毎年襲う台風対策に、太平洋上で太陽光発電風力発電、ついでに波力発電が出来ないものかと夢見たことがある。大雨となる水蒸気を少なくするため台風発生海域で、太陽熱気を取る案で、あの頃は台風対策であったが、今は地球温暖化対策でそれを思い出したものだ。

海水蒸発をパネル程度で防げるわけはないし、作れた電力の蓄電送電問題もあり、何より、公海上の施設は現状では許されないだろうと諦めていたのであるが、今、発見したのは、この太平洋上発電は2012年に日本 太陽エネルギー学会の学者の方が低緯度太平洋メガソーラー筏構想として提案されていたものがあったのだ。
味噌は公海でも筏船団が移動するのは問題ないという事、発電は水素エネ化するとかで回収する方法を挙げていたが、いくつものアイデアや可能性を諦めずに追求した提案であり、その後多分見当は続いているのだろう。
低緯度と言うのは赤道や回帰線付近のことのようだ。圧巻はその規模で100m×100m のユニットが 2500 個の筏船団である。こんなに大きな規模だと台風の発生を抑えられるかもしれない。

 

sinn backed Swiss


この提案には風力・波力利用は書かれてないがこの3点セットのアイデアはドイツの企業が既に実証化(Sinn Power によるfloating Ocean Hybrid Platform)しているようで、今や暴論ではない。

洋上発電でネット検索に引っかかった日本の案件は、むつ小川沖で51基の洋上発電構想が見つかった。 1基の発電能力は2.5MW(メガワット)を予定していて、合計すると80MWになると言うものだった。
世界最大は2027年までに、オランダ、ノルウェー、イギリスの間の海上に人工島も含めて建設する大西洋洋上発電所で出力30ギガワット(30,000MW)がある。
陸上の太陽光発電を見ると世界最大は 印度の砂漠地帯に東京ドーム1,200個分の1,000萬枚のパネルを敷いた『バドラ・ソーラーパーク』出力2,245MWがある。
今、世界は太陽光や風力という地球での平等な資源で、同時スタートしているのである。相手は砂漠とか凍土地域とか逆境さえ武器にしている。

日本も台風災害地である逆強を、むしろ災害対策も兼ねて一挙両得の発想で国土利用すれば大型化も夢ではない。具体的な一つは地滑り警戒地帯の太陽光・風力・水力発電の3点複合地化である。場合により国防上の発想を加えると一挙三得も可能となるかも知れない。