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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

シンガポール政府GICの日イ不動産攻略

GICはシンガポール政府によって外貨準備を運用する為に設立されたソブリン・ウエルス・ファンドである。一方Temasekはシンガポールの政府が所有する投資会社(ソブリン・ウェルス・ファンド)であるとWikiが説明しているので両者はほぼ同じである。設立はGICが1981年Temasekは1975年である。会社の業種はGICはその他金融とあり、Temasekは投資とあるので、主たる手法に違いがあるようだ。規模的にはGICが3,300億ドルでTemasekがその約6割である。

インドネシアの不動産投資についてはTemasekはその投資先のCapitalandやKeppel Landの投資物件を把握出来たが、GICは構成にGIC Asset Management Pte Ltd、GIC Real Estate(Property )Pte Ltd、GIC特殊投資Pte Ltdがあるので、GIC Propertyを見れば解かりそうなものだがそう簡単にディスクローズされているわけでもないので個別のニュースを拾うしかない。
個別ニュースでは
* 少し古いが2014年Rajawali Groupと合弁で$500MilでGatot Subroto通りで複合施設を作ると言うもので中心がCapital Place Tower(53階、215m)とForuseason Hotelである。
* 2016年にはPT Mega Manunggal Propertyと合弁でジャカルタとスラバヤで倉庫事業の合弁($720m 500,000m2)。
*    2017年Intiland Group との合弁のSouth Squareの複合施設、本件に関しては“GICとIntilandのサウス・スクウエアー”としてブログにしており、これでGICも次の様に説明していた。

「GICというのはシンガポール政府の保有外貨などの投資運用を担当する国営公社である。 投資物件は当然株式や債券もあるが不動産投資が大きい。ラジャワリ・グループによるホテル・Four Seasonsがその一つである。この後2017年4月にIntiland Developmentと 40-60%でシマトゥパンで7.2haの South Quarterと言う物件に共同投資を取り交わしたが、ここでは20階建てオフイス3棟、商業棟、コンドミ2棟を建てる。そして続いて8月には同じIntilandとFifty Seven Promenadeと言う物件でコンドミ2軒を建設する。これにはGIC33%、Intiland 36%、そして残りを29.97%をPT. Galang Gema Pradana (Galang)が出資するそうだ。GICは、インドネシアにはあと最大のシネマチェーンにも2.6億ドルの投資協定を持っている他、画期的には中国のCITIC投資会社の5%shareを持っていることだ。このような政府投資会社はソブリン・ウエルス・ファンドというがシンガポール政府は2つもち、GICより有名なのはTemasek Holdingsである。」

GIC beli Indonesian....


不動産以外で特記はインドネシアの新進e-コマースのBukalapakへの投資案件$234mil及び急伸デジバンクへの投資$235milがある。

GIC beli Seibu...

日本への投資は、1996年の汐留シティセンターを皮切りに、2007年には福岡市の複合商業施設ホークスタウンを買収、2008年にはウェスティンホテル東京を買収しているとWikiでの説明にあるが、ごく最近西武グループからプリンスホテルや全国のゴルフ場など31物件を購入したそうだから大変だと思う人はネットを見たらよいだろう。