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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インデイカのArsjad Rasjidカディン総裁



今年のB20のホスト役インドネシアKADINの総裁である。
正式にはMohammad Arsjad Rasjid Prabu Mangkuningratと言う、 1970年生まれの若干52歳の英才であろうか。KADINというのはKamar Dagang dan Industri Indonesia の略称故翻訳すると商工会議所となるが、インドネシア全土の企業の団体故、昔はどちらかと言うとインドネシア経団連と言われたりした古色蒼然な印象があったがバクリーの後若返った気もするが、彼はIndika Energiの社長をしておりやはりスハルト時代からの系譜を引くものかと思いこむ。
該社はインディカ・グループの旗艦であり、主艦隊のメディア、金融、及び先進テクノ部隊の代表も務めている。インディカ・グループはスハルトの従弟のスディカトモノが率いたグループで、その息子が引き継いでいるので富豪ストーリーは直系からAgus Lasmono を取り上げていた。。(2018年10月号収録)
Andika グループ全体のCEOとしても遇されたArsjad Rasjidは、名前の Prabu Mangkuningratからも、推定するにソロの王族の皇子の如しであるが、きっちり学業は収めている有能さを買われての事だろう。南カリフォルニア大学で電子技術を学び、1993年にはペッパーダイン大学(同加州)でビジネス経営学科のバチェラーを取得している。ソロは別にして伝記では父親はパレンバンの血を引く退役軍人で、母は華人とスンダ系の婚族ある。  2005年にIndikaに入ってから上記3部門の子会社群で経営を経験し、6年でグループの売り上げ規模を2.8兆から18.3兆へと7倍に引き上げた。2013-2016石炭価格の下落時代を多角化で乗り越えている。現在、PT.Indika Energi Tbkの2021年売上高はRp46兆、新聞では電気自動車産業を行う為、子会社を設立したり、電動オートバイや下流電動車両の文字が躍っている。
KADINでの活動は2008年の資金委員長や国家起業家開発担当の副会頭を経て2021年からの会頭に選出されている。Rosan Perkasa Roeslani会頭の跡を受けた第11代会頭である。
グループ企業との経験はPT Net Mediatama Televisi (NET.) やPT Tripatra Engineers & Constructors やMitrabahtera、或いはPT Petrosea Tbk.などの監査役、そして現在はググープCEO、PT Indika Energy TbkのCEO.  PT Kideco Jaya Agung(石炭) やPT Grab Teknologi、
Cakrabuana Venturaなど10指に及ぶ要職に付いている。既に若くして、世界経済フォーラム(WEF)から2011年のヤング・グローバル・リーダーに選ばれ、2010年にはアジアマネーからインドネシアのベスト・エグゼクティブ賞を受賞している。自己のみでなく、社会起業家精神を持つこの男の将来に期待する。