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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

Bank Nobuはリッポーバンク

 

Bank Nobuは正式にはPT. Bank Nationalnobu Tbk (NOBU)と言い、INDFへの説明では「1989年から一般的銀行業務に従事している。Adesの創業者であるAlfi Gunawan氏が所有されるPT Bank Alfindo Sejahteraから始まった。2007年、PT Bank NationalNobuに改称し、2010年にインドネシア行基準を求めているMochtar Riady氏のリッポグループにNational Bank Nobuを売却した。」とか。

 

Moftar氏こそ、インドネシア銀行界の生みの親と言うか、Sudono Salim氏と共にBCA(1957年設立)を最大の民間銀行に育て、一方自らも1990年にLippo Bankを生んでいた。

このLippo Bankは金融危機で手放すことになって、2~3度転売のあと、2008年にBank CIMB Niagaに合併されて現在に至っている。

Lippo銀行を失ったLippo Groupは再復帰を念じ、当時支店を持たない小さなこの銀行を的に定め、当初はBank Century合併される前(1996年から2004年まで)にBank Pikkoを有したPikkoグループと2010年9月共同で買収した。

その後Pikkoの分も所有する事となり現在は小生の計算では64%は保有している。

野村など証券会社は客先勘定故不明であるが、役員でもAdesの影はないようだ。

 

2011年の資産はわずか3,338億ルピアであったが、2015年には20.7兆ルピアに急速に増加している。(21年は更に、売上525bil、純利益64bil、純資産1,8兆)。

独立監査役を除くと経営トップは社長のSuhaimin Djohanとなるが、彼は1966年生まれ、IPB卒でAstra Creditから、Danamon、Citibank、CIMBなどのキャリアを持つバンカーである。

リッポーグループはデジタル決済でインドネシアのGo-Payとトップを分けるOVOを有しており、又ここの株主となっているMatahariはリテールの雄でもあった訳で、支店を不要とするデジタルバンクへの道を進んでいる。

本社はPlaza SemanggiのUGとなっている。