今日のインドネシア・ニュースに1~4月の財政収支が235兆ルピアの黒字とNNAが報じていたが、ここで財政収支とは歳入と歳出の差で、歳入は1,000.1兆ルピア、歳出は765.8兆ルピアである。
こんな大きな黒字でにおどろいたが、何のことはない、予算の執行が遅れているとか、税収の季節的要因による一時的理由である。
インドネシアの場合、国家予算は一般歳出の総額を、税収など歳入総額との差を示す基礎的財政収支(プライマリーバランス)として発表されるが、毎年赤字である。
この財政赤字は積みあがって幾らになっているのだろうか、将来どうするのだろうと心配になるが、それは兄さん格の日本が示して呉れるのだろう。
ここで予算などの要点で日本と比較して見よう。
2023年 予算総額 3,061兆ルピア;
日本は過去の赤字の債務返済も入れて総額114兆円と言われるが、これを計上歳出ベースに直すと、89兆円となる。ちなみに110Rpで換算すると、Rp9,790なる。従ってインドネシアは日本の30%となる。
最新の国内総生産では、日本US$4,912Bil(550兆円)、インドネシアはUS$12,894億ドル故、インドネシアは26%で概ね予算の規模比較と一致する。但し日本のGDPは予算の約5倍、インドネシアは6倍である。(国家予算はGDPの1/6と言う事)
2023年 歳入総額 2,463兆ルピア:
日本は税収69兆とその他歳入10兆故、インドネシアは日本の28%と
る。
2023年 財政赤字 598兆ルピア:
日本は経常歳出89兆に見合う経常歳入は79兆ゆえ、財政赤字は10兆である。これに先述の過去の債務返済の25兆を入れて35兆の国債発行を予定している。
赤字のGDP比;2.8%:
日本の場合6%となるので、インドネシアの方がより健全であるが毎年赤字の両国はむしろ過去を含めた総債務残高の方が重要とある。インドネシアは未だGDP39%に過ぎないが、日本は何と258%である。
日本はEU入りで過重債務を解決したギリシャを引き離しダントツの1位であるが、インドネシアは136位でさらに2028年の37%へ向かって債務減少に転じている。何をか言わん。
安心のインドネシアである。