2024-08-10 世界に冠たる日本触媒のインドネシア インドネシアの日系企業 経済 産業 エクゼクティブ 日本触媒、紙おむつ原料のSAP増産へ と言うニュースに接して、ジャカルタ浦島30年の私には日本触媒もSAPも聞いたことこそあれ、良くは分からない。 まずはニュースの要点は、紙おむつの原料となる高吸水性樹脂をSAPと言い該社はそのメーカーであり且つその原料のアクリル酸も製造しているそうでそのインドネシア法人(NSI)が増産するということである。 日本触媒はSAPの取り扱いが世界でトップシェアであり、この分野で世界的企業であることを知り、もっと情報をと力が入った。 偶々チャンドラ・アスリの大富豪のお浚いをしていた所であったが、ここのオレフインセンターで最初のナフサを主に熱分解して得られるオレフィン系はエチレン他の3つの基礎原料にも、またそのポリエチレン(PE)やポリプロピレン(PP)等ポリマー(重合体)の誘導品の中にも、アクリル酸の名前がなかった疑問がまずあった。 石油精製の途次できるBTS系ポリマーの多くの誘導品の中にもない。 これらの誘導品は石油化学センター内でできるものでアクリル酸はその埒外となる。しかし、 実際は日本触媒インドネシアはオレフインセンタ・チャンドラ・アスリのアニエールのコンビナート内近くにパイプで繋がっている。 アクリル酸の原料は上記のプロピレンであり、これを別工場の日本触媒の工場に引いて金属触媒で酸化を重ねて得られるそうだ。 アクリル酸は多岐にわたる用途があり; この高吸水性樹脂:おむつや生理用品などに使用される。ほか、 塗料:アクリル塗料やアクリルエマルジョン塗料の原料として。 接着剤:アクリル系接着剤の製造に使用。 繊維:アクリル繊維の製造に使用される。 建材:アクリル樹脂を用いた建材やコーティング材 がある。 株式会社日本触媒(Nippon Shokubai Co., Ltd.)は、1941年に設立された大手化学メーカーで、主な事業は以下の3つである。: 基礎化学品事業:アクリル酸、アクリル酸エステル、酸化エチレンなどの製造・販売。 機能性化学品事業:高吸水性樹脂、特殊エステル、医薬中間原料などの製造・販売。 環境/触媒事業:自動車触媒、脱硝触媒、ダイオキシン類分解触媒などの製造・販売。 これからも有望な銘柄のようである。 こうしてインドネシアに出てきた縁を感じたニュースであった。