Rest of Worldと言う雑誌にアジアのFintechチャレンジャーの特集があったが多くのアジアのFintech ビジネスマンの中にインドネシアの女性が居た。 Xendit のTessa Wijaya である。数号前に小生はインドネシアの女性とITビジネスを特集したが、狙いは良かったが漏れていたのだ。
その雑誌の紹介は
「Wijaya」はインドネシア語で「勝利」を意味し、Tessa Wijaya は勝利を収めています。この起業家は、ジャカルタに本社を置くフィンテック企業である Xendit を率いています。同社は、東南アジア全域の企業向けの決済インフラストラクチャの分野を急速に切り開いてきました。2015 年に設立された Xendit は、Tiger Global Management が主導するラウンドで、2021 年 9 月にユニコーンの地位に達しました。現在、年間65 億ドルに相当する 6,500 万件を超えるトランザクションを処理しており、そのパートナーシップには、スーパーアプリの Grab、決済会社の Wise、地域の旅行アグリゲーターである Traveloka などの名前が含まれています。女性が率いるフィンテック企業はわずか 7% であることを考えると、Wijaya 氏は、東南アジアのテクノロジー業界で他の女性の模範となるよう努めていると述べています。Xendit の従業員の 40% は女性です。というものだった。
Xendit(センディット)とはジャカルタ拠点の決済インフラ企業。ビットコイン送金決済からスタートした同社は、2015年に東南アジアからY Combinator(米の投資会社:シードアクセラレーター)に参加した最初の企業の1つであり、2021年にYCのTop100に入った。YCにいる間に、ピアツーピア決済、消費者向けVenmoタイプのサービスにピボットし、銀行と提携して、独自の決済インフラを構築した。
その後、2022年5月にはCoatueとInsight Partnersが主導したシリーズDラウンドで3億ドル(約380億円)を調達し、累計調達額が5億3800万ドルに達しており、3000社以上の顧客を抱え、年間の取引額は昨年1年間で6500万件から2億件へと約3倍に増加し、取引総額も65億ドルから150億ドルに跳ね上がった
今後は、大企業やテクノロジーに特化した企業だけでなく、中小企業へのサポートも拡大していく予定で先月、Bank Sahabat Sampoernaへの投資を発表し中小企業への融資とデジタルバンキングを提供しようとするものである。また昨年はフィリピンへの進出の一環として現地のDragonPayに投資しており、タイ、マレーシア、ベトナムへの市場拡大も計画している。
実はXenditのCEOはMoses Loで、彼女と共同創業である。Loは母親がインドネシア人で父親がマレーシア人で、カリフォルニア大学バークレー校でMBAをしていた時に、活気に満ちたスタートアップシーンを持ち始めていたインドネシアでこの支払いゲートウェイの運営事業に方向を定めた。Loは友人の紹介でジャカルタのスターバックスに集まり、彼女も1週間後、同じ船に乗ることに決意したのだ。
Wijayaはシラキュース大学の後、シドニー大学で2つ目の学位を取得した後、みずほアジアパートナーズや、プリンキピア投資会社などに6年間勤務した後の転職で、彼女にとって80%の給与カットを選んだことになったが、2018年、LoはWijayaを同社のCOOとして昇進させた。
当初は10人未満の従業員で他社の事務所に間借りから始め、今では900人以上を擁した事務所になっている。
彼女は多くの女性従業員の為の職場作りに意を込めて、特に女性が管理職にとどまるための方策を打ち出している。