今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

日イの防衛大vs国防大

戦力放棄の日本の国防は自衛隊が守り、その将官の態勢は国際的にも歴史的にも基本は似たようなものと想像するがまず自国の事を知っておかねばならず、防衛大学についてwikiで調べると非常に明確な記載がある。小生の関心のポイントを引いて見ると;

設立目的歴史:陸上・海上・航空各自衛隊の幹部自衛官となるべき者の教育訓練をつかさどるとともにそれらに必要な研究を行う防衛省の施設等機関として1952年保安大学として設立、1954年、防衛大と改称。

学制:14学科+大学院に相当する研究科(博士・修士課程)がある。

本科14学科は

人間文化・公共政策・国際関係の人文社会学科群4学科

物理学科・応用科学科・地球海洋学科の応用化学群3学科

電気電子工学科・情報工学科・通信工学科機能材料工学科・電気情報学群4学科

機械工学科・機械システム工学・航空宇宙工学科・建設環境工学科・システム工学群4学科

他に外国語・体育・数学室の総合教育学科群と国防論教育室・戦略教育室・統率・戦史教育室の防衛学教育学群がある。

学生数:入学資格の基本は高等学校卒、他に推薦、自衛官出身もいる。将来のリーダー職の総合選抜入学者を50人予定。

本科学生数は全体で1958名、4年で割ると1学年は500人見当

大学院に相当の研究科:151名

海外からの留学生100人、海外士官学校等へ短期留学も1割程度実施。

教官319名、内教授135人

その他:授業料衣食住免除、学生手当月額11万円。

卒業:基本は曹長陸曹長海曹長、空曹長)、その後例えば幹部候補学校や隊付け訓練の1年を経て尉官クラスとなる。

則ち陸軍幹部候補生学校や海軍

幹部候補生学校、空軍

幹部候補生

学校の約1年が正真の軍人幹部のスタートである点から防衛大学はインネシアのAKMILや米国のウエストポイントと同格の士官アカデミーと言えようか。

米国のウエストーポイント学生の日本訪問を受けた時防大が歓迎イベントを催したりしているからでもある。それに関連して感心したのは日本の防大が主催して

国際士官候補生会議(International Cadets' Conference)をもう22年も開催し続けている事である。これには アメリカ、イギリス、イタリア、インド、インドネシア、オーストラリア、カナダ、大韓民国シンガポール、タイ、中国、チュニジア、ドイツ、フィリピン、フランス及びマレーシア等の国の士官候補生を招へいし、8日間程度の日程で行っているそうだ。

尚卒業生の扱いの曹長クラスと言うのは自衛隊任官する場合であろうし、一般ではやはり学士扱いとなる。そして一般大学からも防衛大研究科(逆に一般大学院へも可)や幹部候補生へ編入が出来るものとすればインドネシアの国防大に当る位置づけとなろうか。腑に落ちない事も生ずるが、それは国により、違うのだということか、いずれ又UNHANもSESKOに戻らねばならない。

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Yokosuga 防大

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