今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

凄い銅金山の Amman の陰にSalim



大化けで大富豪となった先日の続きで、AMMAN(PT Amman Mineral Internasional Tbk )の経営陣に迫らねばならない。

 

会社の前身は米 Newmont Mining 社 80%を保有するPT Newmont Nusa Tenggra

であったと言うので更に当社の現株主を見てみるとまず以下の3社が目につく。

  1. Sumber Gemilang Persada32,17%

  2. Medco Energi Internasional Tbk20,92%

  3. AP Investment15,45%

ここで推定した結論を言えばPT Sumber Gemilang Persada(SGP)の所有者はAMMANの会長でもあるHusein Susilo Tjioe氏であり、AP Investmentの最後の受益者はAgoes Projosasmitoである。

AMMNの新規株式公開目論見書によるとHuseinはSGPを通じて間接的にAMMNの株式の12.62%をもっており、残りはSalimグループとみられる。

Salimと資源Medcoは太陽光発電(バタム、ブラン島)など協業関係にありAMMANもその一つであろう。Agusを監査役として送り込んだのはSalim Groupの投資会社であるEmirates Tarian Global Ventures SPVの利益と関連していると報告されている。Anthoni Salim氏や後一人のビリオネアのAlexander Ramlie取締役社長は未だどこにも出てこないが SGPのあと二つの株主がいるのでここの株主であろうか。

  1. Alpha Investasi Mandiri  7.11%

  2. Pesona Sukses Cemerlang  6,52%

 

バトゥ・ヒジャウ鉱山は、もともとNewmont Mining Corporationによって開発されて来た歴史がある。鉱山の探査と建設は、1989年に始まり1985年9月にPT. Pukuafu Indahと合弁会社を設立し、1986年にインドネシア政府と鉱業事業契約(COW)を締結。1996年,F/S完了、同年日本側参画、その時のデータは、可採鉱量は10.2億t、粗鉱品 位は銅0.52%・金0.41g/t、平均年産量は銅240,000t・ 金17tが可能と判断、開発所要資金はUS$19億は日米独協調融資と株主Newmont・住友などと影のSalim(?推定)など資本にて賄った。許可に手間取り2001 年商業生産を開始した。

 

現在はPT. Amman Mineral Nusa Tenggara1(100%インドネシア資本)によって運営されている。所有者は時間の経過とともに変化したが、軍が所有していた形跡はないものの現地株主の名前は記述以上の情報はない。

尚Amman Mineralは、Batu Hija他の部分も探査しており、そのうちの1つがElang探査は、1,294万5,000ポンドの銅、1,970万オンスの金、3億〜4億3,000万ポンドの銅を生産する可能性のある推定資源量で、さらに、イーグル探査には、年間35万〜60万オンスの金の潜在的な資源もある情報が出ていたことを追記する。