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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシアの富豪が新首都建設で大儲け

Kapital Baru untungkan siapa

カリマンタンの新首都建設予定地には162ケ所もの鉱山開発権とパルプ植林権とオーバーラップしているようだ。
この植林の中にはパームのプランテーションが太宗を締めるだろうが、その権利保有者は大物の華人や政治家となろうがこれらの権利を如何に放棄させるのかが関心を呼んでいる。その他にも新首都の電力需要から豊富な地下資源の石炭の鉱区保有者には大なる利益が加わる。大統領の最初の言葉にはゼロエミッションなる表現があったのであるが、急ぎすぎる大プロジェクトの中ではこれも無視されて行くのではないかと問題山済みを予感させる。
政府はむしろ今までコンセッション保有者が大地に加えたダメージを修復させる良い機会になると軽く見ている。
じゃかるた新聞のサイト訪問記には、予定地は国有地と出ており、鉱山の廃坑問題には触れられてないが、ボルネオの炭鉱は露天掘りで広大な地球の破壊で写真で見ると驚く。掘られた廃穴には多くは雨水がたまった沼地化しており、子供たちの溺死事故は非常に多いらしい。
政府が土地を手当てするには平地の空き地が予定され、当然保有者はこうした掘削穴を埋めるであろうと期待しているが、権利がある以上、結局、得をするのはコンセッションホルダーである。これらの会社の中には
パルプとパームのSukanto Tanotoやプラボオの弟の金持ちHashim Djojohadikusumoなどがあげられている。
ハシムは173,400haも保有しているのである。
月星党党首Yusril Ihza Mahendraや国会議長、大統領に近い筋もいる様だ。以上ジャカルタベースの新首都移転関連、環境保護団体の主張の前半の一部より (Mongabay Indonesia) 写真も借用

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