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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

トルキスタンの大自然と諸国の位置取り

ロシアの後背地

 

中央アジアカザフスタンはモンゴルと一点で接しているが、この両国は横に長く横たわり、北から落ちてこようとするロシアを防いでいる。チュルク系遊牧民族とモンゴル系遊牧民族の本家の両国である。他の中央アジア諸国と共に米国と軍事演習に参加している他、カザフスタンはロシアとユーラシア連合を提唱しているが資源国で国際的に重要な国である。チュルク系民族とは、柔然のあとの突厥が分離した西突厥が独立した地でトルコの語源である。

昨日の地図のアラール海は徐々に干上がりしつつあり現在、4つに分かれ世界4位の大きさが、1/5に縮みあがっている。

 

南部の山岳地帯は天山山脈でこの天山北路と南路がシルクロードの一つのルートである。 天山山脈は最高峰7,500mの高山で、ヒマラヤの造山活動で押し上げられた山脈で地下岩塩がとれる。

 

さらに西南のパミール高原から崑崙山脈カラコルム山脈と ヒラヤマ山脈への山岳地帯が続く。

この中央アジアの東側、天山・パミール崑崙山脈に囲まれた地域がタミル盆地であり概ねタクラマカン砂漠であり新疆ウイグル自治区である。 

この北にモンゴルとの境のアルタイ山脈、東に世界3位のゴビ砂漠がある、ゴビは1,295,000㎞2、タクラマカンが324,000㎞2である。

 

このアジアの中心地域は昔はトルキスタンと呼ばれ「西トルキスタン」に当たる地域が中央アジア5ケ国、「東トルキスタン」が新疆ウイグル自治区である。

 

5ケ国の位置関係は北からイランに向かってカザフスタントルクメニスタンウズベキスタンと流れ、そして新疆ウイグルとの間にアフガンに向かって、キルギスタジキスタンが位置する。

何をもって中央アジアと称するのか 中央と言うのは全体が解かって始めて示すことが出来るもので後世の判断である。古代ギリシャから言えばトルコ側はASSRYAとかありasuは明日の日の出の東を意味したが、古代中国から言えば西域となる。

ロシアの後背地サグリはいつか役立つだろう。