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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

ニッケルとRKAB生産枠

NNAが報ずるところによると;向こう3年、 ニッケル生産は 、 年 2.4 億トン になるとの事、事業者が提出するニッケル採掘の事業・ 予算計画(RKAB)の有効期限を今年から3年間に変更したが、年間の生産量割り当ては毎年決定するとしている。しかし、関係者の話では、この制度変更に伴い、割当量の承認手続きが遅れ、一部の製錬所がフィリピンから ニッケル鉱石を輸入せざるを得なくなったという。  

RKAB(Rencana Kerja dan Anggaran Biay作業計画およびコスト予算 )を調べてみると;鉱物資源の事業活動の実施に関して、エネルギー鉱物資源大臣(ESDM)あてに報告するもので“実施計画の作成、提出、承認の手順、および報告に関するエネルギー鉱物資源大臣2023年規則第10号”により改定された規則である。

RKABルールの概要

  • RKABは大臣または知事に提出

  • RKAB探鉱ステージは1年間用意されている(第3条第1項a)

  • RKAB生産操業段階は3年間準備されている(第3条第1項b)

  • 許可証の発行から30暦日以内とか期限がある。

  • RKABの承認/却下は、申請書が完全かつ正確に受領されてから30営業日以内に発行される。

  • 受理されるまで営業活動を行うことが禁止されている。

 

他の報道を見ると、発行されているRKABのニッケルは450〜470社で、合計700社となる規模だそうで「2024年に承認された191件のRKAB申請のうち、承認されたRKABの生産能力は、152.62百万トンのニッケル商品107事業体からだという。

また、2023年には193.5百万トンのニッケル生産され、2024年の生産量は5%から10%増加すると予測されているという報道もある。

RKABでは生産は2.4億トンと言うことは、ここでいう生産は鉱石段階で湿トンと言われる単位だろう。ニッケル換算になると1,600千トンだからトン当たり7gramしか取れないことになる。何も断りがないんで混乱しそうだ。

希少価値の金なら3gram程度と言うのであまり違わないし、Team IwamiGinzanさんの感慨に心打たれるものがあった。

いわく;

また、鉱石中の含有率については、場所による差もあって、一概にはいえないが、
残される鉱物資料の分析などから、掘り出した鉱石の1トンあたり、わずか30~
40グラムであったろうという。何れにせよ、採掘に費やす時間や労働の過酷さと、
収穫実績とのギャップに一応に驚き、やがて皆沈黙する。