今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

御三家エンジニア会社の企業戦士とドンギの三菱

頑張れJGCと応援したが、実はインドネシアでは日本のエンジニアリング御三家が揃い踏みの活躍が続いている。そのように感じた御三家のインドネシアでのニュースを並べて見よう。漏れがあるかも知れないが。。
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日揮
2017/12/4 日揮J/Vプルタミナチェプからガス処理プラントのEPC受注1千億円。
2016/3/31 日揮コンソ、アチェ州ブロックAガス鉱区で建設等契約を受注。$2.4億
2015/10/31 日揮三菱商事主導ドンギ・スノロLNG建設完工。受注$17億(2011年)

千代田化工
2019/9/18 千代田化工、ドンギ・スノロLNGプラントにAI適用し増産達成。
2017/10/31 千代田化工コンソのLNG処理設備カリマンタン東部沖で開所。
2016/3/24 千代田化工、米フリーポートから銅製錬所受注。契約約1,000 億円

東洋エンジニアリング
2019/10/15 東洋エンジ建設のディエン地熱発電所の発電機(10MW)に東芝起用
2018/12/18 東洋エンジ、日本触媒のチレゴン・アクリル酸プラント建設受注。
2018/5/31  東洋エンジ、チャンドラ・アスリのブテン-1製造建設受注、投資$1億
2017/12/12 東洋エンジ、プスリでデジタル・ファーティライザー運用開始。
2017/9/3  東洋エンジ、チャンドラ・アスリ、ポリエチプラントEPC契約、投資$3.5億
2015/11/19 東洋エンジ建設の、カリマンタンの肥料工場が開所、投資$5.7億。

プラントとはずばり工場であるが、石油・ガス・資源開発から、精製、石油化学、肥料、発電、鉄鋼、水処理、環境などもろもろあるが、全て重工業であり、この嘗ての日本が得意としていた分野で日立東芝IHIなど、或いはその前の造船や製鉄会社などが堂々行進していた時代を思い出す。
そしてインドネシアではプルタミナ詣りであったが、全て様変わりに代わっている昨今である。 

見方を変えると2050年にはインドネシアが日本の上にランクされることが言われており、こうして日本の力がインドネシアに植え付けられて移って行くのを垣間見る思いもある。
世の中全般の、金融・投資・消費重視の経済環境の中、マスクも輸入せざるを得なくなっちゃっている生産力の現実を今見直している人も多い事だろう。AIの時代においても、相手は物である。

昔、読んだ山崎豊子の「沈まぬ太陽」に描かれた嘗ての日本の企業戦士を思い起こすべきだと思い至った。

ここ迄来てエンジニアリング・EPCにのみ目が行っていたが発注先が三菱商事率いる日韓イ(プルタミナ・メドコ)J/V(LPGガス開発)であることを発見、
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そういえばメガクニンガンにある商事とメドコなどの事務所に行ったことがあり、最高階からのメガクニンガンの写真を撮ったことを思い出したが、このプロジェクト本体だったのか。

そしてこのプロジェクトは発注(三菱商事)もEPC(日揮)もAI提供(千代田化)も融資(JBIC+3大銀行+韓)も保険(NEXI)もLNG売り先(中部電力・九電・韓ガス)も全体が日本がリードする事業だったのである。
この建設は2011年受注し2015年完工していたが、うっかり取り上げるのをミスしてしまった。プロジェクトの写真は商事のサイトから。