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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

Standard Chartered 銀行とビル名

繊維大手から不動産王手に転換したVivatexの保有ビルにStandard & Chartered Bank Buildingがある。f:id:nishimikyohei:20210112124055j:plainこのビルは伊藤忠が開発したビルが一時冠した名前であり、そのビルの事かと思ったがちがうようだ。
Vivtexの社史には次のような記述がある。
2002年に子会社を通じて、Menara Bank Danamon(ダナモン銀行ビル)でオフイスレンタル事業で多角化に舵を切り、2007年に、レンタル需要の高まりでMenara Standard Charteredというオフイスビル1棟を建設した。
この文章には確かに建設したとあるが、ダナモンビルは既にあり、彼らはそれを購入したものだろうと推定し、スタンチャートビルも上記伊藤忠建設ビルを購入したものと早飲み込みしたものである。
f:id:nishimikyohei:20210112124910j:plainこのビルは会社の裏手にあり、いつも写真を撮っていたがなんと2012年以降の完工後の物しかないが、あるにはあるので、これが彼らの開発物件になるのであろう。
その後彼らは、2017年には前回のブログの通りRDTX Placeを建設し、もともとのダナモンビルはその後、名前を変更してRDTX Towerとしたので、彼らはこのジャカルタ1のショッピングアーケード、ジャカルタのオーチャードロードに三つのモダーンなオフイスビルを持つことになる。元のスタンチャートビルは実際は24階建て、入り口は同じSatrio通りに向いているが、住所はSudirman 33A(Sudirman通りからの入口はIntilandビルで入れない)し、スタンチャート銀が退出後2008年からANZ銀ビルになったが、今Googleで見るともはやANZでなくDBSとなっている。ANZWTCにオフイスがある。
このStandard Chartered銀行は、1969年に、Standard銀行とChartered銀行が合併したもので、それぞれ英国の銀行ながら、前者は南アフリカ、後者はインド、豪州、中国の名前を冠してその地域を勢力とした伝統のある銀行で、Standardが1862年、Charteredが1853年に設立し1862年以降は、香港での紙幣発行銀行となっている。
f:id:nishimikyohei:20210112124304j:plainインドネシアではバタビア1863年代に来ている。1912年にKali Besar Baratに由緒ある建物を建設して保存建物となっている。
Satandard Chartered銀行は、世界70ケ国、1600拠点を有し、横浜への進出はチャータード銀の1880年が最初、現在東京は山王パークタワービルと丸の内にあるが、インドネシアは: Jakarta, Surabaya, Bandung, Medan, Semarang, Denpasar, Makassarの7拠点である。.
Standard Chartered Bank BuildingはSatrio通り164番地で40階建てある。この地、ゴールデントライアングルはTowerだらけで、Satrio Towerの名前を見かけたが紛らわしいことだ。