今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

タクビランのビールもダメ

f:id:nishimikyohei:20210305112120j:plainインドネシアの報道にまたも禁酒法の字が躍っているようだ。確か昨年そのような記事を書いたがそれは、イスラム過激派などが騒いでいるなかで立ち消えとなったようだ。所が実際はオムニバス法では4州に限って種類の製造販売を自由化していたのであるが、その内容が公にされたのがこの2月で、又イスラムが騒いだためジョコウイはこの部分をあっさり取り消してしまったと言うのが大体の話だろうか。これではコンビニバス法である。
考えて見れば、もともとそのような根拠のない政策は出さないことが一番である。出すとすると“酒を飲んだら車に乗るな”とかいう法律ならだれも騒ぎはしないだろう。この分野では珍しく日本が世界のぶっちぎりトップで一番厳しいのである。

イスラム国家でも酒類の摂取に法律がタッチする程度は色々あるようだが、男性一人の1年間のアルコール摂取の世界ランキングがあるが、アルコールに厳しいので有名なのはサウジであるが、この数字0.9ℓはインドネシアも同じなのである。数字で言えばインドネシアには華人も多く、イスラム以外の人々の比率も相当あり、それらを除くともっと低くなるのだろう。インドネシアは既にトップの禁酒国であったのである。  
一方サウジの隣のバハレーンはアルコールが自由というので、世界の企業の中東支店はバハレーンに集中していたが、自由の中身はこのインドネシアと変わらない。それは外国人であるという制約のもとの事由である。
インドネシアでも自分の立場から言うと、日本人が、日本人同士だろうと華人とだろうと、或いはゴルフ場のインドネシア人とビールで杯を交わすのに不自由を感じたことはない。
唯、彼らのお節介やイズムを振りかぶるのが嫌になるだけであるが、これはお互い様と気にしないこととせねばなるまい。
所でこの中で酒の事はMirasと省略しているが、それをMinuman Keras=強い飲み物と言えば小生にとってはウイスキー以上だと感じているのであるが、飲み慣れてないムスリムには皆強い飲み物になるだろう。 MiraでとどめるとMilk Rame Rameとある。騒ぐならミルクでも飲んでということだろう。断食明けの騒ぎはTakbiranと言われるがこれはインドネシア語風に解釈すると~anは名詞化する語尾、birはビールで takは否定である。たまたまの話かな。
写真はBisnis.com (警察:アルコール小売りモードを破壊)から借用