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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

米APCIのインドネシア・石炭ガス化プラントの意義

 

米エア・プロダクツ・アンド・ケミカルズ(APCI)がインドネシアに23億ドルの石炭ガス化プラントを建設するニュースは、FreePort以来の米国からの大口投資として、大統領もスマトラの現地エニムでの定礎式に臨み歓迎している。

プロジェクトはインドネシアにとって輸入に頼るLPGを自国産石炭からDimetil Eter (DME)にガス化して代替できると言う画期的なプロジェクトである。

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現地パートナーとしては Bukit AsamとPERTAMINAの2社が当たる、

APCIのインドネシア招致は2015年頃からBakrieとも話し合いがあったようでやっとこぎつけた話である。インドネシアにとって韓国でも、日本でも中国でもない、アメリカからの投資である事に重みを感じているようだ。

APCIはこの特殊ガス分野では世界のトップクラスの企業で、同時に米ルイジアナでも45億ドル規模のプロジェクトを推進している。総資産251億ドルである。