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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

国の発電力と我が家の電気料金までの単位 学習

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PLN Peluit

地球温暖化のためのカーボンニュートラルに進む世の中、太陽光や風力発電など発電のニュースが出てくるので少し電力関係の単位感覚を養わねばならない。

先ずは発電所などの発電容量であるがこれは通常、万kWやMWで表示されることとなるが、例えばインドネシアの国全体の容量はは5466万kWである。ニュースでは発電所単位でチカラン火力発電所150MW とか、或いは一昔ならIPP 10,000MW計画とか35GW計画があった。日本ならさしずめ福島原子力発電所 46万kWがあった。

ここで ワットWの前の記号はメートル法の基本単位の倍数でkは103倍 (1000倍)、Mはメガ10⁶(百万)、Gはギガ10⁹(10億)、あとTテラ、Pペタと続くものである。

35GW計画などを経て現在54GW(2016年)になったもので、日本の25000万kWhと肉薄するようになったものであろう。25,000万KWは250,000,000,000W=250,000,000kW=250,000MW(25,000万kW)=250GWである。

この発電所の発電設備容量の万kWなどの意味は、端的に言えば、瞬時に起こすことが出来る最大電力であり、その電力を使用する量となると、時間の要素を入れた単位でkWhとなる。瞬間では単位にならないから、1時間発電・消費続ける力・量だとして、それを1年間で表示したのが電力需要(電力量)で通常、(億)kWhである。

インドネシアの設備容量は5,466万kWであるので0.5466億kW x 24時間 x 365日=4,788億kWhとなるが、発電の為の電力や熱効率、稼働率(休止中や)等もあり実際の供給2,486億kWhまで落ちることになる。この比率が設備利用率であり、設備の種類により幅がある。

日本の一般書では、石炭は高く68%程だが石油は9%、その他太陽光・風力で10~20%とされているので、国全体の率は電源構成により異なろうが、ここでは50%である。日本もこの電力量は9,896kWh(2013年)であるのでやはり相当な比率となる。

国全体の電力需要の一人当たりを出してみるとイメージしやすくなる

日本の数値を計算チェックしてみると9,896億kWh/1.2億人=8247kWh 

これを国際比較の単位のMWhに換算するとメガはキロの1,000倍であるのでメガに直すと8.25MWh、同様インドネシアは2,486/2.6億人= =0.95MWhとなる。

日本の8.25MWhは8,250kWhであるが、一般家庭の年間使用料は4,322kWhらしい。それなら平均2人が所帯人数とすると、家庭用は全発電の25%程度と推定される。そして日本の平均電気料金は27円らしいので月額を出すと 4,322/12*27=9,724円となった。 先月の私の家の料金は2万円を超えていた。 節約しなければと思った。

追補:ここで単位で頭が混乱して何度も確かめたり時間を浪費したがその原因は日本の万とか億にある事に気が付いた。昔、住宅不動産のチラシの万円にかみついたことがあったことを思い出した。

インドネシアの数字は日進月歩と変わっており、発電キャパは54GWがすでに71GW迄伸びている。(RUKN2016年の10年計画では76.3が目標であった。後別途アップデート予定。