今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

大口IPO Terbesar Indonesia ムルデカ

昨日、NNAのニュースを見てるときに「ニッケル製錬ムルデカ上場、9兆ルピア調達」というタイトルが目についたが、何か前に聞いたような気がした。そういえば1週間前、Inalumに関するブログを書いた時に、その子会社から外されたPT.Timah(TINS)を調べた時に、この分野のトップ企業に同じような名前のムルデカ・カッパーが時価総額で1位、そして2位にこのムルデカ・バッテリーがある事は既に見ており、調べに入ったTINSは第8位で、TINSの上にこの両ムルデカがいたことには驚いたのでよく覚えていた。

見も知らぬ名前が突然出て来たので、今どきムルデカ(独立)とはという気なのだと、日本にも維新とかあるなと、やっかみ半分であったことも、そして

①これだけ大きなグループの背後にあるビジネスグループは誰なのか、

②9兆ルピアの資金調達のランキング的位置付けはどうなのか 

③ニッケル精錬はこれからのEVに取って生命となるもので韓国勢とインドネシア国営企業の大きな流れの中の位置付けはどうなのかと言うテーマが頭にあったことがこの記憶のベースにあったのだ。

 

今日取り敢えず、②をマイ・ブログから迫って見た。

小生のアプローチの範囲ではインドネシア最大のIPOはGotoで16兆ルピアで2位にAdaroが13兆、3位がTrimeggah Nikkelの10兆があったのでMerdeka Batteryの9兆ルピアは第4位である。

デジタルバンクJago Bankの出現や一挙に女性3人のビリオネアを出したデータベースBCIも或いは裏庭から金鉱山に似た話のHaritaグループも4,000億ルピア以下であったので9兆ルピアはかなりである。

9兆ルピア=900億円と見れば、日本では、最近でこそ100億近辺なので、まずは比較できるが、昔は長く世界一であったNTT(多分3兆円として30倍)、JALが9,500億円とすると10倍となるか、もある。

 

色々調べる範囲で頭に残ったデータからは①のバックのビジネスグループはAdaroの株主のSaratogaグループと睨んでいる。

 

③についてはMerdeka Batteryは名前にMaterialがついているのでEVバッテリー用の素材で、需要先は全世界が対象になろうが、既に中国(CATL)が中国やドイツ向けに或いは韓国(現代LG)がインドネシアに進出しバッテリーを製造するプロジェクトがある。これに国営4社合弁のIBCが絡んでおり世界のサプライチェーンを構築している。

 

トヨタはどうやら日米でバッテリー工場建設で7,300億円を用意したそうだが足りない部分は韓中から調達するかニッケル以外の何かがあるはずだ。