今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシアから見たForbesのタイ

世界の大企業でインドネシアと日本を挙げたのでインドネシアのアセアンの好敵手タイはどうかと見ると
此方はインドネシアの若干上の15社で2009年2011年2018年から見ると10=>17=>15=>15である。インドネシアは6=>11=>25=>6といい加減さがある。タイは安定増加ともいえるが実際のForbes2000ではトップがPTTで2番手にSiam Cement(SCG)、そして7番手にタイビバレッジ、9番手にCPF(Charoen Pokphad Food)居る他は銀行などでなじみがない。
PTTは石油公社みたいなものとして置いておくとしてSiam Cementは元王家の事業であったもので今は公的企業となった会社で多くのトヨタ以下日系とも提携しているそうだ。インドネシアにも進出、セメント事業で3~5番手を走っている。タイビバレッジはビール(ビア・チャン、シンを抜く)の方の会社でインドネシアで良く飲んだ清涼栄養ドリンクのクラティンデンはRed Bullの会社で別のようだ。世界1071位のCPFは他に別会社があるのだろうか、このチャロン・ポカパングループを保有しているタニン・ジラワノン氏こそ、個人でのビリオネアではタイのトップなのである。CPは1921年園芸店から始まった現在では飼料、畜産ブロイラー、通信、小売り業の複合企業であり、インドネシアにも上場コードCPINとして同じ事業を行っている。 そして伊藤忠が戦略提携したのがこのCPと中国では世界77位のCITICである。
Forbes2000は銀行が多く入り他の実業名がその分押しやられるのが面白くないが、個人の富豪リストから流通のセントラルグループ、免税店キングパワーグループ、TCC(タイビバレッジや不動産)、インドラマのロヒア氏や小生もインドネシア合弁でかかわったことのあるSAHAグループなどがあり、興味は尽きない。昨日クラティンデンを探しに行き見付かったRed Bullエナジードリンクを飲みつつ。。。

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Red Bull Thailand Via Switzerland

世界のトップ企業は中国かアップルか 

Forbes版の世界の大企業で日本とインドネシアのランクイン上位は一覧したが、世界全体ではどうだろうと、思っていた矢先、今日、アップル社の時価総額が、初の2兆ドルを突破したとのニュースが飛び込んできた。慌ててForbesの2000社、2020版の報道を見ると、この時点ではApple社は$1.28兆ドルで、時価総額ではサウジアラムコの$1.68ドルに次いで2位であったから、いずれ今日の1位の日はカウントダウンされていたのであろう。

そこでforbesの世界のトップ・グループを見ると、アラムコは5位で、アップルは9位である。そして第1位は中国のICBCである。面倒なのでトップ10を挙げると、半分が中国企業となる。


Rank Company Sales Profits Assets Market Value

1 ICBC
China $177.2 B $45.3 B $4,322.5 B $242.3 B
2 China Construction Bank
China $162.1 B $38.9 B $3,822 B $203.8 B
3 JPMorgan Chase
United States $142.9 B $30 B $3,139.4 B $291.7 B
4 Berkshire Hathaway
United States $254.6 B $81.4 B $817.7 B $455.4 B
5 Agricultural Bank of China
China $148.7 B $30.9 B $3,697.5 B $147.2 B
5 Saudi Arabian Oil Company (Saudi Aramco)
Saudi Arabia $329.8 B $88.2 B $398.3 B $1,684.8 B
7 Ping An Insurance Group
China $155 B $18.8 B $1,218.6 B $187.2 B
8 Bank of America
United States $112.1 B $24.1 B $2,620 B $208.6 B
9 Apple
United States $267.7 B $57.2 B $320.4 B $1,285.5 B
10 Bank of China
China $135.4 B $27.2 B $3,387 B $112.8 B
順位は4つの指標の総合判断のとあるが、如何にもウエイトがかかっているのが総資産のようで、中国企業は図体が大きいだけ企業数も多くなる。
一位のICBCは中国商工銀行で中国の5本は全て金融である。米国も中国も日本もインドネシアも全て銀行となる。 中国の企業数は増加、日本減少、韓国横這い。 これ以上深入りしても面白い話ではない。

追記:アラムコは昨年末上場したばかりで時価総額1位はアップルが不動であったが7月末に1.9兆ドルを超え再び首位を奪還、8月19日に2兆を超えたというもの。
アラムコは昨年9月イエーメン(裏にイラン)の攻撃を受け、生産減で原油価格も上昇、その後コロナで混迷。

今日の日へスタートのアメリカの歌 Patti&Pat

終戦記念日も終わり、いくつか“火垂るの墓”などの映画で、当時の苦しみを忍びながら、いつか、当時目まぐるしいほどに入ってきたアメリカ音楽の世界が思い出され、今、一つの水脈を見つけた。
服部良一が暗い日本に明るい歌を、と取り入れたのが、笠木シズコや市村(三味線ブギウギ)のブギウギ―だったが、その後が、じっくり聞くカンツリーワルツである。最大のヒットは当時の日本の3人娘の中で特に江利チエミテネシーワルツと雪村いずみの思い出のワルツだろうか。

3人娘のお手本も多分アメリカのAndrews Sisterだったのではないかと思う。彼女たちはBoogie Woogieをひっさげグレンミラーたちと戦地慰問に出かけていたグループだ。

その水脈の頂点はなんといってもパティペイジだろう。丁寧な発音でゆっくり歌って聞かせる美人のお姉さんのイメージがあったのであろう。当時写真があったかは朧げにもないが、今色々と、時代とアメリカに感謝しながらこのリストを作ってみた。
1949:Wispering Hope & Bei mir bist du schon : Andrews Sisters
1950 : Tennessey Walze: Patti Page=>江利チエミ 
1951 : Mocking Bird Hill: Patti Page & Les Paul and Mary Ford
1952 : I went to your Wedding: Patti Page
1953 : Till I walze again with you : Terasa Brewer=>雪村いずみ:思い出のワルツ
1954 : Changing Partner : Patti Page
ここに至ったのは、もう1年も前だったろうか。テネシーワルツを口ずさみながら病床をぬらす元アメリカ兵の日本妻の回顧ドラマだったのだろうか。感傷に耽るだけでなく 二度と起こさないと強い心が沸いてきたものだ。
そしてその後の小生の歌の歴史はPat Boone(Goldmine in the sky & Let Me Call You Sweetheart)とElvis Presley( Please don’t stop love you)の二人の時代を迎えることになる。

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Patti Page

イ独立記念日の日韓ニュース

8月18日のジャカルタ・アラートでは日本と韓国一つずつの報道がキャッチされた。Livedoorもアンテナを掲げているが、彼らの別のニュース(山下智関連)で“インドネシアの報道で日本のニュースが出ることは非常に低い”と言うコメントを見たので、調べてみた結果である。

日本については日本のニューではなくボルネオの地方紙が今インドネシアで流行っているのか歴史再演グループの動きで、そのような趣味のグループが全国で2000もあるとかで、その記事での再演は日本のジャワ上陸とオランダ軍との戦いの写真がいくつか添えられていた。

韓国についてはYonhap News(聯合)がToday in Korean historyというシリーズ(毎日やっているのだろうか)で、ピョンヤンオリンピックで北朝鮮と合同マーチをやった事があげられていた。そのペイジの一番旧いHistoryは1955年の日韓経済断交とあったが、何のことか、小生には記憶がない。他に“今日の韓国歴史”には1972年は休戦中米国将校3人殺害事件と南北赤十字ホットライン設置や2009年金大中元大統領死去などがあるが、韓国はこと、日本に関することは経済断交など一時的なことでも歴史として執着していることを認識した。

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Dari Borneo Bulletin

世界の大企業 日本編

「フォーブス・グローバル2000社」の2020年版で日本企業が2000社に選ばれたのはおよそ217社である。上位を挙げて置こう。
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Rank Company Sales Profits Assets Market Value
       
11 Toyota Motor
$280.5 B $22.7 B $495.1 B $173.3 B
43 Nippon Telegraph & Tel
$109.6 B $7.9 B $211.1 B $83 B
52 Mitsubishi UFJ Financial
$60.1 B $5.4 B $2,893 B $51.8 B
58 Sony
$79.2 B $6 B $208.3 B $78.7 B
66 Softbank
$87.4 B $2.9 B $362.6 B $89.7 B
72 Japan Post Holdings
$112.3 B $4.7 B $2,680.2 B $32.7 B
80 Sumitomo Mitsui Financial
  $48.4 B $6.4 B $1,954.8 B $36.4 B
83 Honda Motor
$142.4 B $4.3 B $188.5 B $42.6 B
104 Mitsubishi
$140.8 B $4.8 B $167 B $32.4 B
122 KDDI
$47.8 B $5.9 B $86.5 B $66.9 B
135 Itochu
$103.1 B $4.9 B $104.6 B $29.6 B
151 Tokio Marine Holdings
$48.5 B $2.6 B $224.5 B $33 B
166 Mitsui
$65.5 B $3.7 B $114.3 B $24.1 B
198 Hitachi
$82.9 B $1.8 B $94.6 B $29.3 B
215 MS&AD Insurance
$50.6 B $2.6 B $220.1 B $16.7 B
230 Dai-ichi Life Insurance
$62.6 B $1.8 B $560.8 B $14.4 B
234 Seven & I Holdings
$61 B $2 B $55.6 B $29.3 B
242 Mizuho Financial
$35.9 B $831.1 M $1,874.9 B $29.8 B
247 Central Japan Railway
$17 B $3.7 B $89 B $31.2 B
256 Panasonic
$70.4 B $2.6 B $61.8 B $18 B
この名ずらだけからは決定的なものはないが、思いつくままに印象を書いて見る。
* 日本のトップはトヨタ自動車である。トヨタは2009年には世界第3位に輝いた後、
   翌年、翌々年には25位から55へ凋落していた。自動車販売台数も世界1位をVW
   譲り4年、頭打ちの中、テスラの動き(2020年時価総額$333bil>日本9社トータル)も
   あり2019年にはむしろ11位と上がっているのには驚きだ。 しかし自動車の行く末は
   EVかAVか、或いは空か、三つとも制する者のみが勝つ
* そして日本企業の名前が、この世界の順位表にまだまだびっしりある感じで、この
   順位表は数字だけでなく何か配慮されているのかさえ感じる。
   そんなはずはないはず、どっこい生きてる。
* 昔なら上位にあるべき東芝もシャープも東電も関電も、日産も多くが下落していった。
   だから日本のランク入り企業数は確実に減少続けていることは事実だ。
* 工業、工場、プラント、資源など重工業の片りんもなくなり、又世界雄飛企業も少な
   いと言う事である。その中で日本の強さを失ってないのが総合商社である。
* 世界の隅々まで翼を輪を広げている商社は世界にも類をみないものがあり、ここでは
  9位の三菱商事、11位 伊藤忠商事、13位 三井物産である。伊藤忠は最近、朝日新聞
  記事によると、ここ10年間に3倍の3.9兆円まで伸ばしているので、2020年は伊藤忠
  トップ10入りは堅い。
ソニーはまさか生保でこの地位を維持しているのではあるまいなの疑念がわくが、
  確かに金融部門の貢献は15%程度はある。時価総額は10兆円はさすがだが メインは
  エンターテインメント関連部門というからそれをどう評価するかだ
* インダストリー然としているパナソニックにエールを送りたいがここもEVで良かった
  のか
* 今度こそ投資にまじめに向き合い、50年後を見据えた投資を考えていきたい。
写真はタマタマのTVから慌てて撮った仮のもの。

世界の大企業:インドネシア編

インドネシア証券取引所のIDNFが発表する時価総額(Market Cap)の数字単位のMが兆であることが確認されたので晴れ晴れとする。そこでインドネシア企業の、時価総額のランキング或いはトップ大企業がどこであるかが気になる。
丁度良い資料があったのでまずこれをアップしよう。これは30 April 2020付のOKEZONEからであるが、こちらは時価総額ランキングでうまい具合に兆ルピアで安心した。
1. PT Bank Central Asia Tbk (BBCA) Rp631 triliun (11,6%)
2. PT Telekomunikasi Indonesia Tbk (TLKM) Rp347 triliun (6,4%)
3. PT Bank Rakyat Indonesia Tbk (BBRI) Rp333 triliun (6,1%)
4. PT Unilever Indonesia Tbk (UNVR) Rp316 triliun (5,8%).
5. PT Bank Mandiri Tbk (BMRI) Rp206 triliun (3,8%)
6. PT HM Sampoerna Tbk (HMSP) Rp186 triliun (3,4%)
7. PT Chandra Asri Petrochemical Tbk (TPIA) Rp160 triliun (2,9%)
8. PT Astra International Tbk (ASII) Rp156 triliun (2,9%)
9. PT Barito Pacific Tbk (BRPT) Rp129 triliun (2,4%)
10. Indofood CBP Sukses Makmur Tbk (ICBP) Rp115 triliun (2,1%)
時価総額ベースと言うことは上場している企業に限られ且つ必ずしもすべてを連結した状態ではなく、そしてPertaminaなど非上場国営資源会社は別格で除かれることを頭の隅に置いておかねばならない。
昔、2011年頃売り上げ高ベース(単位10億ドル)から以下の様にAstraがトップであったことが頭に残り今でもトップであるかと思っていたが、上記の様で、8位と落ちている。これ変動は唯一株価如何である。
ランク グループ名 売上高         
1 Astra International 12.8
2 Salim Group 11
3 Wilmar International 7.4
4 Sinar Mas 6
5 Djarum 5.8
f:id:nishimikyohei:20200814134004p:plainそしてこちらも有名なForbes社のランキング(フォーブス・グローバル2000社)があるので2020年版を下にアップする。
Rank Compan Sales Profits Assets Market Value

347 Bank Rakyat Indonesia (BRI)
Indonesia $10.5 B $2.4 B $102.1 B $22.5 B
487 Bank Central Asia
Indonesia $6 B $2 B $66.2 B $42.8 B
495 Bank Mandiri
Indonesia $8.6 B $1.9 B $95 B $14 B
708 Telkom Indonesia
Indonesia $9.4 B $1.4 B $15.1 B $23.3 B
1053 Bank Negara Indonesia
Indonesia $5.4 B $1.1 B $60.9 B $5.1 B
1516 Gudang Garam
Indonesia $7.9 B $774.2 M $4.7 B $5.9 B
と、今年はたった6社しかない。
こちらの基礎数字は、上場会社に限られるが、順位は、Sales、Profits、Assets、Market Valueの4つの要素に基づいて決められているそうだからランキングの納得性は増すことになろう。漏れがなければの話であるが、それは少し先送りの話題さがしとして、手始めに2011年頃と比較するとこちらも個人のビリオネアと同じように11社からの減少であったことがわかる。
11社は以下の通りで、MatahariやAdaro、 Gresikなど時代の移り変わりを感じる。

652 Bank Mandiri
4.1 0.8 41.4 16.2
673 Telekom Indonesia
6.8 1.2 10.4 16.8
692 Bank Rakyat Indonesia
4.1 0.8 33.5 14.3
755 Bank Central Asia
2.9 0.7 29.9 18.9
1296 Bank Negara Indonesia
2.5 0.3 24.1 8
1325 PGN
1.9 0.7 3 10.2
1515 Bank Danamon
2 0.3 13 6
1527 Adaro Energy
2.9 0.5 4.5 8.5
1573 Gudang Garam
3.5 0.4 2.9 8.7
1913 Matahari Putra Prima
0.9 0.6 1.2 0.9
1939 Semen Gresik
1.5 0.4 1.4 5.9
此方の単位は10億ドルであるので2,000社に入るにはせめて90兆ルピアくらいは必要だろうが、個人ビリオネアも企業Global2000も落ちているのはインドネシアが落ちぶれて行っているのではなく、Forbesの編集など、何かがおかしいのだろう。

長者リストから漏れたシナールマスとサリム

恒例となっている世 界 長 者 番 付2020年版を米経済誌フォーブスが発表した。いつもの顔ぶれでインドネシアは15人、日本人が26人らしい。
小生は毎年これに反応し2013年の時は2008年に比し国別の人数でインドネシアが急増したことを取り上げた。それは以下の通りである。
日本 25 → 22
韓国 11 → 23
インドネシア 3 → 25
2018年は各国の人数が伸びる中、インドネシアが減少しているさまで、分析すると大分脱落があるとして小生は34人に修正してみた。
日本 25 → 22 → 35
韓国 11 → 23 → 48
インドネシア 3 → 25 →20  ・・34人に修正すべし
以降、このフォーブスの発表に関心が無くなったが、2020年更に減少したこのユースを聞いて又筆を執るが、このフォーブス社は米国のものであり、同じフォーブスのアジア版もある。
アジア版を見ると此方は33人である。Top 10の中でも超有名な富豪を含め6人が漏れているのであきれるばかりである。下に最初の列に米国版の順位がないのが漏れているものである。
フォーブス米国
1&2 #1 R. Budi & Michael Hartono
#2 Widjaja family
5 #3 Prajogo Pangestu
#4 Susilo Wonowidjojo
3 #5 Sri Prakash Lohia
#6 Anthoni Salim
4 #7 Tahir
#8 Boenjamin Setiawan
6 #9 Chairul Tanjung
#10 Jogi Hendra Atmadja
#11 Bachtiar Karim
8 #12 Mochtar Riady
7 #13 Martua Sitorus
#14 Putera Sampoerna
#15 Kuncoro Wibowo
9 #16 Peter Sondakh
#17 Garibaldi Thohir
11 #18 Theodore Rachmat
#19 Husain Djojonegoro
12 #20 Djoko Susanto
#21 Alexander Tedja
13 #22 Sukanto Tanoto
#23 Ciliandra Fangiono
#24 Husodo Angkosubroto
#25 Ciputra family
#26 Eddy Katuari
15 #27 Winarko Sulistyo
14 #28 Low Tuck Kwong
10 #29 Murdaya Poo
#30 Irwan Hidayat
#31 Kardja Rahardjo
#32 Hary Tanoesoedibjo
他国のものまで修正は出来ないのでこれでやめておこう。