ゴミの埋め立て地の事をTPSP(Tempat Pengolahan Sampah Terpadu)或いはTPA(Tempat Pembuangan Akhir最終廃棄地)というが首都ジャカルタのTPSPはブカシのボゴール寄りの山地にある。確かブカシ市とジャカルタ市で紛争事となっていたが、何せ見事さ世界一というだけあってNatioanal Geographicに報道されてからというもの、世界の耳目を集める(sorotan)である。
小生の地図探しではCileungsi河の上流あたり、Curug Parigi(パリギ滝)辺りでBantargebangという地区である。もとは個人のKurniaとZaelani Zaingが持つ110haであったが、1985年から市が所有する事となりゴミ捨てに使用されてきたようだ。ここになった決め手はこの地は多くの池があったからのようだが、既にここのゴミの量は3,900万トン、ゴミ山の高度は40メートルに達しており、毎日7,000トンが廃棄されれば、この土地はあと3年で限界に達するとみられている。解決策としてこれらを今からMiningを行い、それにより余裕地を広げ浚渫したゴミは石炭代替の燃料として使う話もある。何故海岸干拓ではないのかとか色々難しいが、とにかく有限には変わりがない。
東京の場合は東京湾を埋め立てて来た歴史がある。島造りの歴史は江戸時代の日比谷湾の埋め立てから、月島、晴海、豊洲、お台場と沖に押し出して来、ごみ捨ての話は昭和40年代は新木場の夢の島から50年代はゴルフリンクスの若洲、60年代は中央防波堤の内側から現在は広大な中央防波堤外側或いはその新海面処分場が使用されている。ここの残余年数は30年とか言われていたが、焼却灰化が進み少し伸びている事実もあるが有限は有限である。
都ではここが最後の埋め立て場だと言っているが何故その先の海上はないのか、とかジャカルタの問題に戻って、なぜジャカルタ湾の海水上昇対策の島作り干拓には使えないのかは、文化系の小生を超える問題である。 いずれにしても有限の物はゼロにしない限り解決策はないものだと理解する。そういえば今日、JALと丸紅主導によるプラごみの航空機燃料化のプロジェクト推進の報道があった。