今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

福岡の銀行のデジタルバンクに馳せる夢

デジタルバンクBank Jagoのデビューはマイブログ“インドネシアの勝者銀行の超自然的変容”で出迎えたが、利用する側としてはデジタルバンクの何たるかを知らねばならない。
ネットでは既にその解説が溢れているが、ここでは吉澤 亨史氏の著作を基本としたい。それによると、デジタルバンキングとは、金融デジタル技術(フィンテック)により、365日24時間、企業システムやモバイルアプリなどで振込や送金などの銀行業務操作を行う銀行業務処理を指す。そうして従来の実物経済からネット経済にシフトしていくパラダイムに対応するサービスだと端的に示している。

なるほど経済自体が未だネット社会に変容していく途上にあるので、そのモデルは日々変って行くものだとすれば、定義などは不要であり、更に銀行業にのみ考えるのではなく全ての産業で考えていくべきものである。ゲイツ氏だったかの言葉“銀行業は必要だが銀行は必要ない”と言う事の実践は、Gotoなどに照らせば、タクシーは必要だがタクシー会社は必要ないとなるのだ。 従来の銀行のネット対応した「ネットバンク」やオンライン銀行に 甘んじてはいけない。

銀行を頭に利用者である小生が不足だとか期待したいと感じる点は、例えば預金・証券・不動産等を合わせた総合的個人データーベースを構築し、適格なアドバイスをタイミングよく提供していくサービス(Amazon で言えば好みの商品を勧誘)、アポを取って出向き、お茶の出されての切り出しに本店照会とかなしにダイレクトの結論を出せる対応、複雑な取説・契約条項なしに手数料等チャージする時に選択情報や開始情報を端的に表示するサービス、料金の低減化、国際電報料や、リフト料や、キャンセル料など意味不明な料金体系を整理すること、国際送金などがあろうか。

現在時点でどのようなことが考えられているかを見るに際し、前ブログで日本の銀行もやっと変わってくれるかと期待がされるその嚆矢に胸躍らせたこと記述したが、

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minnano bank


それはふくおかフィナンシャルグループが子会社として設立した「みんなの銀行」を見ていこう。
A.彼等のターゲットは1981年以降生まれのY世代やZ世代(23歳以下)の銀行口座不慣れ嫌悪のスマホ世代としてゼロベースから考えていくサービスである。今までの慣習にとらわれない意味でネオバンクである。(既存銀行のデジタルバンク化はチャレンジバンクという)
B.一番に取り組むのが、スマホによるUI(ユーザーインターフェース:多分に適格な説明を見聞きしながらの手続き)/UX(ユーザー体験:多分に:使いながら終了)でアプリ設計者はフリクション(摩擦)レス、・ハイパー・パーソナライズ、価値判断を任せる成果主義へのシフト、他のInstaなどコミュニティ重視の4点を織り込む。
C.サービス提供の担保或いは源泉は給与などの振り込みで一段上のサービスは600円の月額プレミアムをもってスタートする。実際の有益・新バンクサービスをランダムにDに記載する。
D. バンキングとウォレットが一体、デビットカード供与、チャット通話併用可、手数料のシンプル化,家計簿アプリ一、貯蓄預金の中に仮想の20の「ボックス」を作成しWalletからドラッグ操作でお金の移動管理、毎日積立で100円からの条件設定での積立にも対応、BNPL(後払い)サービス、特にプレミアムサービスではDCキャッシュバック料率のプラス、手数料の優遇、Record一括更新、ATM出金手数料が月15回まで無料、他行への振込手数料が月10回まで無料、最大5万円の当座貸越枠がある。
E. Google Cloud Platform という事で別途小生のテーマのクラウドやデータセンターに関連するので付記しておく。
F.未だ途上であると言えるがBaaS(Banking as a Service)」展開により、小売やITなど別業界のパートナー化や友人間やり取り面からサービスは拡大していくだろう。
わが故郷の快挙に帰郷したくなったが、デジタルバンク故帰郷の必要はなく、地方銀行が世界に羽ばたく日も期待したいものだ。  年金者も入れてくれ❣