今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

懐かしのジャワの ボレロの 南の国 懐かしき歌声

先日のMyFavourite Songの満洋三部作は、メロデーがよく似た「いとしあの星」と「満州娘」及び歌詞がよく似た「南の花嫁さん」としたが、その時、懐かしの戦時歌謡をサーチングする中、南洋のど真ん中、ジャワの風景にで出会った。この日本の懐かしの歌謡曲の中でジャワ風景を見るとは思いもしなかったので思わず気に留め聞いてるうちに直ぐ、これも望郷の彼方に消えていたお気に入りだと気が付いた。
真珠の首飾りと言われた時代のジャワは、オランダ人がこれでもかと言うほど記録映像を残しているが日本の占領時代は戦争中でもあり、国策ニュース程度しか見たことがないが、この画像ではジャワの踊りや文化を尊ぶ日本女性の奥ゆかしさや戦塵に翻弄される夫人の姿が偲ばれる。



タイトルは懐かしのボレロである。聞くほどいい歌だと何度も聞いた。今はそれを又思い出せず急ぎ歌詞を書いておこう。
“南の国 唄の国 太鼓を打て拍子を取れ楽しき今宵 南の星十字星 愛しの瞳に似て 輝けるは愛の光 今宵もあの空に 高く響け思い出の 懐かしのボレロよ”
 

レコードに併せて歌っているときに“南の国 スペインの・・”と言う唄がふと口の端に出てくる。
そうだ!それも懐かしき私の幻の戦時歌謡であった。
それはタイトルが“南の薔薇”、歌い出しは “南のバラ そよ風に 微笑む君の姿。。であり最後の章が“ 南の国スペインの 君は優しのバラ” というものであった。
南の薔薇 - YouTube

ここまでくると三部作に仕立てるには同じ藤山一郎が歌うあの歌ずばり“懐かしの歌声”である。
歌詞は“銀座の街 今日も暮れて   赤き灯燃ゆ 恋し東京 恋し東京 。。。風よ運べよ 愛しの君へ”
https://www.youtube.com/watch?v=2MZ4pGnMdXo


一曲目は服部良一作曲 唄藤山一郎、2曲目は米山正夫作曲 唄近江敏郎で、3曲目が御大、西条八十作詞 古賀政男作曲、これも藤山一郎歌である。いずれも軽快な明るい曲である。ここもいとしが出た所で今日も懐かしの3曲に出会った幸運の喜びに浸った。
真ん中の歌は昭和23年だが、他は私の生まれる一寸まえである。この歌を歌っていても誰も戦前とはおもわないのではないかと力が入る。

注:1曲目は昭和14年か 只映像が日本占領期(昭和18年以降)なのでふしぎだが、多分何か事件があり、それを昭和28年頃映画化(タイトルは偽らざる云々)したものの様である。歌手も藤山一郎とは別のひと。

2曲目は昭和23年リリースのももの。本文の戦時歌謡は戦後を含む戦時のことである。