今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドネシアの軍需産業も世界クラス


インドネシアの国防は国営企業3社が担っているのだろうか。昨年、その上に持ち株会社を作り、恰も陸・海・空の3軍を統べているようだ。

持株会社の名前はDEFEND-IDと言い元のPT.LENが拝命した。

先に編成を示すと、配下に、

陸上防衛プラットフォームの製造:ピンダッド

防衛目的の爆発物の製造: ダハナ

防空プラットフォームの製造: ディルガンタラインドネシア

海上防衛プラットフォームの製造:PALインドネシア

を擁し、自身RENは電子機器の製造に従事して来たことからハイテクを分担している。親子併せて6社態勢だった。

RENはインドネシア科学研究所(LIPI)の傘下の1965年に設立された国立電気技術研究所(LEN)である。放送設備から発足し鉄道信号システム、家庭用ソーラーシステムを手掛け1991年にLIPIから独立後は電気機械式インターロックシステム、船用のナビゲーションシステム、対空  誘導ミサイルを製造、2005年、VHFテレビ送信機もマレーシアに輸出、2006年、インドネシアの海洋島嶼国家の全てに灯台ソーラーパネルを設置、2016年防御レーダーの開発を開始、「DEFEND-ID」としては、2024年までに世界最大の防衛企業50社の1つになることを目指している。

DIRGANTRAはハビビを大統領迄上らせた原動力となったことで有名で、最初は1965年ドイツのメッサーシュミットで勤務していたハビビが当時のプルタミナ総裁ストオと意気投合してからプルタミナの航空部門ATTPを立ち上げ、スハルトの顧問から航空機産業を任され、1976年 ATTPを国家の飛行機製造企業に統合し略称IPTNを設立、その後変遷を経て、2000年現在の名前に変更、その間国産航空機CN200の製造と国内就航から2000年には韓国から注文されたCN235航空機4機の納入に成功するまで成長した。イ国海軍にはこのCN235やスーパープーマヘリ24機を完成させているが更に、CN235 ジャンボバージョンやN219航空機、韓国と協力したKFXステルス戦闘機を製造している。

 

陸軍兵器廠ともいえるPINDATはオランダ時代にさかのぼる1808年のダーンデルス総督のCWと言う工場に繋がる。日本占領軍は5分類に編成し大いに利用したようだが、1950年当時は会社名PSMで9mm口径の砲身の製造に成功、1962年会社名を「陸軍産業」を意味する(ピンダッド)に変更した。今では多くの武器製造に従事している。

武器の種類として、ランダムに転記するとスナッパーkaliber、機関銃、拳銃、Revolver、Rifle、Cannon、タンクなど、ほかCompressor、Pipe brake coupling Craneなど民生用の多種の機器を製造している。

 

 PT PAL Indonesia も同じく、オランダを源流にしているようだが、この造船会社では、現代になって、大きく成長し海軍への軍船納入から2015年にはフィリピン海軍向けにBRPタルラック(LD-601)を備えた最初の着陸プラットフォーム/ドック型艦 から2隻目は戦略海上輸送船(SSV)を納入し最近ではタルラック級揚陸台ドックや潜水艦を含め、アラブ首長国連邦、マレーシア、ナイジェリア、セネガルギニアビサウガボンなどに、海軍用の船の注文を受けているそうだ。

日本が要請すればウクライナもあるかな