今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

大化けか トリニタン

 

NNAによれば大略、トリニタンとは、インドネシアのエネルギー系複合企業で、独自のニッケル製錬技術の特許を持ち、生産したEV向けニッケルの中間原料を日韓米欧向けに輸出を開始する。現在はインドネシアのニッケル精錬も輸出も中国が多くを占める中、風穴を開けようとしていると言う。

インドネシアの財閥とも評されており、私はチョッと色めき立った。

上場しているトリニタンの一会社に行き当たり、その紹介文には“PT Trinitan Metals and Minerals Tbk(PURE)は、2009年6月9日に設立され、インドネシアにおける湿式製錬技術活用のパイオニア的存在であり、金属・鉱物メーカーである”と書かれている。

 

NNAでは特許の保有はトリニタン・グリーン・エナジー・メタルズ(TGEM)の子会社ハイドロテック メタル インドネシアだそうだがPURE社の上場資料では、PT. Hydrotech Metal IndonesiaはPURE社の唯一の子会社(99.99%)と出ていた。

 

NNAの出荷式の写真ではトリニタン・グリーン・エナジー・メタルズの会長のリチャード氏が出ていたが、PURE社の会長はAndri Mulyadi氏が会長となっている。これも多分会社や時点が異なるためであろうが、他の資料でのはRichard Tandiono氏が会長であることの確認がとれているので以降、グループ会社/代表者をTrinitan (Metal) / Richard Tandionoで記載してもいいだろう。

 

Richard Tandionoはthe University of Southern Californiaを卒業し43歳と若くPT Trinitan Metals & Minerals の会長でありまたPT Nipress Tbk、PT Trinitan Plastic Industries 、PT Nipress Energi Otomotifの役員である。以前の役職ではPT Sky Energy Indonesia Tbkの会長でもあった。

 

特許を取った精錬技術は、生産時の二酸化炭素排出量が少なく、生産過程で出る鉄の残留物を煉瓦やセメントとして活用する体制を構築するなど環境面の対策もできているほか、設備コスト、生産コストが安いことが着目される。

 

それなら、決算はどうかと見るとIDNFでは、毎期赤字で直近は2021年第Ⅲ期で-52.390 Mと出ている。そして株式ボードは見た10月の数字は株価ゼロ、取引ゼロ、時価総額ゼロとでている。

 

決算は、未だ当初の生産も輸出も計上するに至ってないのではないかと思われる。

株式情報も腑におちないが。。。。。過去は2019年上場したときRp990を付けたあと、下落しRp50 になってしまったようだ。もう終わったのか、今一度様子を見ることにする。

 

関わる日系企業は。。。。(続く)