今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

インドの宗教と言語と民族と州と大都市のすべて



インドのことをもっと知らねばと思い、まずは民族、言語、宗教、地域、主要都市を調べてみたが、一筋縄 にはいかずまた1日を費やした。 

 

私は、インド全土を州別に区分けし、その上に宗教で色分けし、更に言語や民族分布を重ねたような1枚のシートで盛り込む法をイメージしたが、そういう整然とした曼荼羅には程遠く、 漫然と関連なく一つのことをダラダラと続く民族名等のリストに、方針を変えねばと思った。

 

外務省も、これをはっきり言うリスクを避け民族では “インド・アーリヤ族、ドラビダ族、モンゴロイド族”とし、

宗教は;ヒンドゥー教徒79.8%、イスラム教徒14.2%、キリスト教徒2.3%、シク教徒1.7%、仏教徒0.7%、ジャイナ教徒0.4%、

言語は;連邦公用語ヒンディー語、他に憲法で公認されている州の言語が21言語とあるだけお互いの関連はない。

とあるだけと書いたが英語が抜けているし 22言語とは驚いたが、それなら部族も州もさらに多いだろう。(州は35あり)

 

しかし部外者には完ぺきは要らないだろうと考えを変え、いままでに私が聞いたことがある言葉を、中心に、北から南へとダラダラと州名と部族名を整理することにした。(州の公用言語、それは語族ともなる) これでインドのABCを網羅したつもり。

 

まず、仏教はいまや、インドではビビたるもので、それはお釈迦様自体インドと関係なかったのではないかと思ったが、出生地ルンビニは今のネパールであるが 悟りの ブッダガヤはインド・ビハール州だし入滅 の地クシナガラウッタル・プラデーシュ州でどちらもネパールに接した北インドで、ネパールでなくインドで問題がないと確認した。

 

ヒンドゥ教徒が沐浴するガンジス河は、ヒマラヤを源流に、ニューデリーを支流でかすめ この両州のど真中を横切って流れ、チベット高原からアッサム州を経て初めてバングラに入りべンガル湾にそそぐ。

一方のインダス川は同じヒマラヤ山脈からカシミールに向かって西進しそしてパキスタンを縦断するが、カシミール州の西がアフガンにむかってガンダーラである。

 

仏典でよく出るパーリー語は古語であり、サンスクリット語ヴェーダなどの古典文献、哲学、科学、宗教で使用されていた古代インドで語で、ヒンディ語に影響を与えたが現在は日常用いられることはない。 ネパールもヒンディー語の国である。

 

 

民族について外務省は3番目の民族にモンゴロイド族などとしているが他の資料ではオーストロ・アジア族としている。

そのうちインド・アーリヤ族が75%、トラヴィタ人が25%故、他は3%に過ぎない。

 

 

インドアーリヤ人バラタ族トリツ族など五つの部族に分かれるが、バラタ族が多く、インドの大統領がG20 の招待状でインドをバラタと呼称し論争を招いたことがある。日本人が大和と言ったようなものかな。

 

上記のウッタル・プラデーシュ州はネパールの南でアグラ市城塞、タージマハールを抱え人口NO1(2億強か)の州である。西端にニューデリーが人口インド1(2,000万)の首都として特別州としてある。

 

隣の、同じネパールの南のビハール州は仏教の聖都が多く 人口1億強、 3番目の州である。

そうすると2番目の州はどこかと言うと人口2番目のムンバイを抱えるマハーラーシュトラ州である。昔、英語のBombayから州公用語マラーティー語でムンバイに変更された。

 

インドは バングラデシュパキスタンが東西の隣国であるが、ところがドッコイ、インドはずっと地続きでバングラをその北と東南をアッサム州(アッサム語)など8っつの州で包みこんでおり、パキスタンでも東北を、カシミール州(ウルドゥー語)など三つの州でおさえている。

バングラベンガル人が98%の国であり、そこに接した州はべンガル人でベンガル語を話す。 

同じくパキスタンパンジャブ人が半分を占めるのでインドのパンジャブ州などはパキ系である。

パキの南岸で接するグジャラート州グジャラート人がグジャラート語をしゃべる。 インドネシアイスラムを齎したのはグジャラート人だと言う説もある。

いずれにせよパキとバングラに接している州はイスラムの影響があるのであろうがインド全体では頭書の通り、ヒンドゥが8割だからイスラム14%の話だ。カシミールグジャラート西ベンガル州イスラムが多い。

この西ベンガルカルカッタは英領インドの首都だったがヒンドゥ対イスラムの争いなど首都を(ニュー)デりーに譲った。改名したコルカタは4番目の都市に落ちた。

インドの南西はやテルグ語カンナダ語タミール語を話す民族がある、これらの言語がドラヴィダ語族である。 

 

テルグ語公用語としている州はインド中南部のアーンドラ・プラデーシュ州である。

同州の州都は都市第6位のハイデラバードでムスリム系住民が多い。パキにも同名の都市がある。

それとインドには英国支配の前にポルトガルが拠点とした名残がある。香辛料貿易の港湾 ゴア(Goa)州で言語はコンカニ語である。インドネシアには似たゴワ(Gowa)があるがこちらは13世紀以来のスルタネートである。

ゴアの南、カルナータカ州にあるバンガロール(現在正式名はベンガルール)はインドのシリコンバレーとして有名でインド第3の都市である。 カルナータカ州の公用語カンナダ語である、

タミル語公用語としている州はタミル・ナードゥ州であり州都は嘗てのマドラスであるが、植民地支配に由来する名前であるとして、英雄の名に由来するかつての「チェンナイ」の名に改められた。

 

タミール語はスリランカの北もそうであるが、部族は主としてシンハラ族である。

ついでにパシュートーン人も何かでよく聞く言葉であるがアフガニスタンが主である。

あとヒンディは言語でありヒンドゥは宗教である。おわり。