今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

英国警察はグリーンピースを過激派認定

Kepolisian inggris Memasukkan Greenpeace ke Daftar Ekstremis
と言うようなタイトルのニュースをインドネシア語タブロイドが報じている。日本では調査捕鯨を戦闘行為で妨害するシェパード云々と言う団体は許さないが、グリーンピースと言う名前には弱いようだ。このタイトルの日本語のキーワード 英国警察、グリーンピース、過激 認定だけで検索かけるとタッタ1件、それもAV女優の話があるだけであった。
そのニュースの取り上げは日本ではないようだが、日本は既にIWCを脱退しているからであろう。
彼らシーシェパードの危険行為は「船舶を衝突させ、酸入りのガラス瓶を投げつけ、プロペラや舵にダメージを与えるために金属で補強したロープを水中で曳航し、フック付きの発煙筒などを発射し、ハイパワーのレーザーを照射する行為は。。海賊行為だとして米国の第9巡回控訴裁判所は賠償を求めたことがあった。
彼らは又、曾ってインドネシアでパルプ資源林に勝手に立ち入り抗議行動を行ったことがある。その後も何等か続いているようで、今このパルプ・パーム産業は苦境に陥っているようだ。環境を保護していくことは大変重要であることは理解していても、理解しあえることを信じていくことが重要だろう。英国の事情は知らないし、知ろうとも思わないが、クジラはもう何年も食べたことはない。
写真はカリマンタン AFP

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Kalimantan AFP

携帯でタイ人を殴る英国男

Viral Video、Ponsel arti

インドネシアのTempo誌のニュースポータルが報じた“Viral Video Laki-laki Inggris Mengamuk Ponsel Terjatuh”という話を聞いて色々と纏まらない感想が湧いて出た。ニュースの事件はバンコックの電車の中で起こった話だが、英国男が持つ携帯を何かの拍子にタイ人の接触で床に落ちたため英国男が激怒し、その小さなタイ男を執拗に殴る暴行を働いたものである。序に言えば英国男は3人組の英国人で残りの二人は暴行を止めもしなかったが、その場にいた少し大きめのタイ男が止めに入ったものも、なかなか止めず、車内の転倒防止用鉄棒の周りをぐるぐる逃げ回る見ごたえのある映像である。故意に落とされたと勘違いしたのであろうか、日本人に対しては起こらないことだろうが、大ブリタンと東南アジアの間の、傲慢と卑下は日本のアジア開放から70年たっても変わらないのかという感想もちょっとわく。その見方は一寸置いといて、興味が湧いた用語がいくつかある。
先ずViralであるが辞書を引くとウイルス性と出ている。この動画はタイは勿論、インドネシアでも拡散されたことだろうと思う通りViral Videoとはウイルスの如く拡散する口コミビデオの事である。口コミを利用したマーケッティングはViral Marketingと言うが発音はヴァイラルである。
携帯で殴ったとしたが、携帯とはスマホガラケーを含むのであろうが改めてガラケーを調べると、ガラケーとは世界標準から遅れたガラパゴス化した日本のケータイを言うらしいが、日本も落ちるに落ちたものだと認識を新たにする。それにしても最近の日本のTVでは若いもんに迎合した日本語の幼児化現象も 併せて思い出される。
本文ではPonsel Pintarと書いてある。まずはPonselだが、これはtelepon selulerの事で我々はHP(handphone)と読んでいたのでいわば広義の携帯(モーバイル端末)であるが selularはcellular(細胞のような基地局の網)でSIMカードのインターネットで、対する方式としてポイントでのみのWi-Fi方式がある。Pintarとは頭の良いと言う意味で、他に賢いcerdasと言う言葉を使うこともある。いわばスマホである。 この事件への反応するNatizenは、小男を調べるべきだとか、庇った男を賞賛したり、イギリス男も過激ではなかったとのコメントも紹介していたが、Natizenはインドネシア語で言うならWarganet、英語はNetizen(Internet Citizen)である。そうだ。

12月インドネシア投資環境トピックス
変革求められる産業:EVなど
12/1  急ぎすぎる賃金上場、今やタイより競争力なくなる
12/11 メルセデス・ベンツSUV 2車種をローカル組立に追加、『New GLC』と『NEW GLE』
12/13 グラブ、現代自動車からEV 20台提供され、来年から路上走行へ。
12/21 2013~19年に自動車28タイプ、二輪車34タイプのEVが運輸省の型試験通過。
12/10 EVバッテリー分野で韓からの対イ投資も待ち状況か
12/20 ジョコ政府はオムニバスロー『雇用機会創出法』の策定、投資規則統合推進

首都圏など交通網建設着々と:
12/1  首都LRTフェドローム線(5.8km、6駅)で営業運転開始、運賃5千ルピア。
12/9  首都MRT、国鉄と合弁で首都圏の交通機関統合へ。
12/12 ジャカルタ~チカンペック高架高速道開通、最長の高架道、15日に供用開始
12/16 カリマンタン初の高速が開通、バリクパパン~サマリンダ(99.3km)の一部区間
12/17 LRT東西ライン建設に来年度予算配分を決定、2022年には開通予定

政界・国是を揺るがす暗闇 
12/2 新たなイスラム団結の標語か、再々212大集会、
12/3 モナスで発煙弾が爆発し、イスラム大集会警備の国軍兵士2人がけがする騒ぎ。
12/23 アチェで新年カウントダウン行事や、他宗教読経などを禁止
12/20 KPK監督評議会メンバー任命される、議長は警察出身の元KPK幹部。

備忘メモ
12/20 ユニチャームインドネシアが上場、8.31億株公開で1.24兆ルピア調達。
12/19 ジャバベカ、アパート『渋谷タワー』建設開始。
12/4  パティンバン周辺の新都市開発デザインを日本側に打診と西ジャワ州知事
12/12 プンチャック・シラットがユネスコ無形文化遺産に登録決定される。
12/13 大統領諮問評議会議長にウィラント前政治治安法務調整相。
12/18 江崎グリコ、イで製造会社設立へ、資本金約55億円、ポッキーなど国内生産。
12/14 南スラウェシの洞窟で3.5~4.3万年前の狩猟を描いた壁画発見
12/17 男女平等ランクイは前年と同じ85位、トップはアイスランド、日本は121位
12/26 スマトラカリマンタン金環日食観測、首都では部分日食。
12/26 今年自然災害3,622件、昨年3,293件上回る、突風被害が最多。死者数は583人、
12/27 KPK捜査官襲撃事件(2017年4月11日)めぐり国家警察は現役警察官2人を逮捕。
12/30 パプア独立武装集団の銃撃受け、兵士1人死亡、同1人重傷の騒ぎ

日中、仲良く韓国の前に脱落姿

U-23 日中韓 (tiga negara Asia Timur yakni Cina, Jepang, dan Korea)
昨夜は 4-7-8呼吸法と手浴(しゅよく)で心地よく睡眠が出来たので、その夜やっていたU-23 アジアのサッカーの試合結果は、翌日開いたスマホの第1面で知ったが 中日仲良く2敗で本番脱落した一方、韓国は堂々と2勝をあげオリンピック参加を確保した。日本は開催国の特権でオリンピック出れるそうだ。
韓国の報道は少し嫌味?で「照れくさい(日本の姿を見て)、五輪開催(参加?)を中国が心配している」微妙で解り難い表現であるが、本人でもない韓国が、本人の日中2国を、勝手に想像していることになる。これが逆に日中が勝利し、韓国が脱落した場合でなくて良かったかもしれない。
小生もこうした勝敗には大きく反応しないようになっている。快眠のせいかもしれないが、もし
従来の通りであれば“悪口暴言”を吐いたであろうと、思いが至り、その時の漢字の言葉 例えば“賎しめ”や、“貶み”が頭に浮かばずその読み方書き方を類語辞典に頼ることにしたが、まずこれらの類語の多いことに感心した。今、そんなことなきやと反省の取っ掛かりになろうかと記録してみた。
本来日本語であろう、ひらがなで名詞形(かっこ内に当て字の漢字)で書くと:
あなどり(侮)、
あざけり(嘲)、
いやしめ(賤、 卑)、
さげすみ(蔑、 貶)
おとしめ(貶)、
そしり(誹、 謗)、
とがめ(咎)、
ののしり(罵)、
ないがしろ(蔑)、
はずかしめ(辱)、
みくびり(見縊)、
みくだし(見下)などがある。本来中国語として漢字を見ると上記に全部当て字(?)有り、且つ侮辱、軽蔑、差別、罵倒。。。叱咤蛇蝎や4字熟語でも罵詈雑言や誹謗中傷。。とその豊富さに今更の如く驚く。
二中互角である。これは言葉の世界で、現実の世界では、勝利の為に必死で努力し、負ければ相手を敬い尊び、次回の雪辱を誓うまでである。勝って兜の緒を締めるが本来の日本人である。忘れると盛者必衰の理をあらはすだ。 あれっ、試合に勝ってたと勘違いしていた。。。

関連写真はないので、2011年頃Kuninganの中国大使館を掲げた、韓国はYudistera病院の横?

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Be Careful 新首都の、大物 x 大物

To big to believe

ついさっき、古いニュースを見ながらカリマンタン新首都の面積を調べ廻し、でっかすぎると驚き、多分改定中だろうと放擲したが、小生がこね回していた丁度その時間、1月10日に13時頃か、あの孫さんがジョコウイと会談し、新首都建設に1,000億ドル(USD 100 miliar = 1,400兆ルピア:)もの支援を迫っていたのである。中に立ったルフット大臣はToo Good to be Trueと驚いていた。確かに、ちょっと前の報道では“新首都の開発には 466 兆ルピア(約3兆 4,880 億円) と巨大な費用がかかると試算されており、中央政府は先ごろ、このうち2割弱を拠出する方針を表明した”と言われていたものであるからである。必要と言っている金の2倍もの物を差し出されると誰でも面食らうだろう。
孫さんは確かに大統領と会うのは会ったようで、その時メディア・クルーは取材から追い出されたそうであるので、詳細不明であるが、大統領は新首都の面積を “今のジャカルタの面積は66.000haであるが新首都は256,000haに達する”と説明したようである。
そして、この日を迎えるちょい前の12月のニュースには
“12/16 新首都建設では韓国と提携:ジョコウィが方針。”と言うのがあったが、孫さんの今日のジョコウイ会談はこの延長にあるものと思ったのである。
小生がおどろき通しの、孫さんのおどろき話の最初は、7月の最初のジョコウイ会談で2000億ドルのVision Fundの大きさであったが、 次いでその行き先のCLOの危険の噂であり、年末から正月にかけての変身を思わせる素早さで、それに輪をかけたのがジョコウイの言う新首都の膨張である。 新首都はジャカルタの4倍の大きさで、パリ市と比較したらさっき締めたブログでは17倍で、小さく改定されるかと思いきや、逆に24倍に太っていた。 以上は報道をそのままつなげたである。
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追(1月19日):上記の1,400兆ルピアの話はその後、日経新聞などでは金額は示されなかった報道になっていたので気になっていたが、確かにその様でもあった。小生が見たのは1月9日のCNBCのニュースであった。その後 昨日、朝日新聞・ロイターでは400億ドルの数字がでてきたがこれもルフット調整相の談である。大統領は17日記者団への発表で、これら外国からのお金は借金で、彼らの投資であり、政府保証もしない事や首都移転計画を検討する審議会のメンバーにアラブ首長国連邦(UAE)のムハンマド皇太子と英国のブレア元首相、孫氏を任命し、彼らには報酬はないと言明している。孫氏については国名の記載がない。
1月13日のKompas誌は大統領は未だ審議会の長は未決定であること、又新首都はスマートシティのEVの新首都交通を目指すことを確認した。

デカすぎるネシア新首都パリの18倍

Too Big Kalimantan
昨日の新首都とオーバーラッピングしている植林など事業権の面積でTanotoの分は5,644haであったが、ブログには記載しなかった。Hashimの分はカリマンタンだと思うが全保有面積で173,000ha、そして記載しなかったが内オーバーラップしているのは42,000haであった。
通常インドネシアの数字の表示はコンマが小数点であることは重々知っていたのであるが、まさかヘクタールの小数点以下に000とゼロを重ねているのは初めてであり、その前に見た別の資料では2,000haとかの記載であったので何度も計算しなおし、2時間を浪費してやはりこれはコンマでなく小数点であるかも知れないと思い至ったが、確信に至らず後回しにした。しかしTanotoの5,644haはBSDクラスであり東京ドームクラスではないだろう。しかしその伝で行くとHashimの173,000haなどはジャカルタの3倍にもなるのである。 しからば上記の他の資料を説明すると 新首都建設の第1段階(2029年完成)としてまず2000haがあげられている。これだと政府機能だけを移すと言う目的からは十分で納得性がある。ところが、その資料にはLahan yang disiapkan 180.000 hektareと記載され、ここは小数点だからコンマと読みかえると18万haである。これは㎞2表示すると00二つ落として1,800㎞2であるのでパリ市の面積の18倍(より正確には17.1倍)となる。 
但し新首都のInduk(本体:いわば東京で言えば23区)は40.000haと言うことで、これだと400㎞2で23区の約2/3(ジャカルタのおよそ2/3)となり許せるも、政治だけが移るのには未だ大きすぎる。
尚1,800㎞2には自然動植物用の後背地を含むという。 
とにかくこれらの問題点は
1) haという単位を万以上に使っている。
2) 小数点以下がゼロの場合、ゼロ表示は不要あるいはするなら00と2桁にしなかったための混乱だと思う。
追い出した森の人への弁償も大きい(新首都の面積に取り込む必要はない)
そしてデザインコンテストも既に行われが、その中に新宮殿のデザインもあり、民衆の愛したジョコウイドドでも大統領になるとトドのつまりになるのではないかと思い当たることであった。
注:あれから半年立っているので更なる改定も進んでいると思うが。。。
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インドネシアの富豪が新首都建設で大儲け

Kapital Baru untungkan siapa

カリマンタンの新首都建設予定地には162ケ所もの鉱山開発権とパルプ植林権とオーバーラップしているようだ。
この植林の中にはパームのプランテーションが太宗を締めるだろうが、その権利保有者は大物の華人や政治家となろうがこれらの権利を如何に放棄させるのかが関心を呼んでいる。その他にも新首都の電力需要から豊富な地下資源の石炭の鉱区保有者には大なる利益が加わる。大統領の最初の言葉にはゼロエミッションなる表現があったのであるが、急ぎすぎる大プロジェクトの中ではこれも無視されて行くのではないかと問題山済みを予感させる。
政府はむしろ今までコンセッション保有者が大地に加えたダメージを修復させる良い機会になると軽く見ている。
じゃかるた新聞のサイト訪問記には、予定地は国有地と出ており、鉱山の廃坑問題には触れられてないが、ボルネオの炭鉱は露天掘りで広大な地球の破壊で写真で見ると驚く。掘られた廃穴には多くは雨水がたまった沼地化しており、子供たちの溺死事故は非常に多いらしい。
政府が土地を手当てするには平地の空き地が予定され、当然保有者はこうした掘削穴を埋めるであろうと期待しているが、権利がある以上、結局、得をするのはコンセッションホルダーである。これらの会社の中には
パルプとパームのSukanto Tanotoやプラボオの弟の金持ちHashim Djojohadikusumoなどがあげられている。
ハシムは173,400haも保有しているのである。
月星党党首Yusril Ihza Mahendraや国会議長、大統領に近い筋もいる様だ。以上ジャカルタベースの新首都移転関連、環境保護団体の主張の前半の一部より (Mongabay Indonesia) 写真も借用

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