今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

Wilmarとプランテーション衛星監視

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aidenvironment

Wilmarと言う会社も大きそうだ。シンガポール市場で時価総額トップとか目にしただけに、ここから、個別のGamaとの関係へ繫ごうとすると大変だ。
目に付いたロイターによる時価総額はS$28,495milであるので換算すると2.4兆円である。
売り上げで見るとUS$50,527mlは6兆円弱で先日話題にした世界企業Cargilは14兆円、トヨタは30兆円だったので相手が悪い。(時価総額1位とは銀行・通信を除いての話)
該社の事業は植物油、砂糖、小麦粉、米、麺、特殊脂肪、スナック、ベーカリー、乳製品を含む食用食品、あるいは動物飼料、油脂化学物質、バイオディーゼルと幅広いが、CPOと砂糖のプランテーションをベースとしている。サイトの前面には、世界に500のプラントと9万人の従業員を抱えていると打ち出しているが500ものplantには搾油作業所もふくむのではないかな
この企業は1991年にマレーシアの大富豪Kouk氏とインドネシアのパームの富豪Martua Sitorusが合弁で設立したものであるが、今、このシンガポールの企業であるWilmar Internationalの経営陣にはKhoon Hong Kuokと言う会長しかそれと思われる人は知らない。Martua は2017年4月迄、副会長であったが今は引き下がっている。彼は1960年プムタン・シアンタール生まれ、Thio Seng Hap (吴笙福)とも言うが、このエクゼクティブシリーズ第7号(2016年4月号に収録済みである。
焦点をパームに絞ると植林済プランテーションは232,053 hectaresでうち65%がインドネシアである。残りはマレーシアが26%、アフリカが9%である。一時、グリーンピースと森林破壊で抗争あり、又アムネスティ・インターからは労働搾取・危険労働の調査告訴を受けたが既にNDPEは達成したとして認定されていよう。RSOPの認定も受けているが、逆に購入側の認定依存が明らかにされたこともある。
Wilmarは環境NGOのAidenvironmentとモニタリング及びエンゲージメント・プログラムに関する共同声明を出している。Aidenvironmentは衛星写真情報の提供もしており、不二製油なども利用している。
アムネスティの調査先はWilmar社の子会社はPT Perkebunan MilanoとPT Daya Labuhan Indahであったが実際は多くの子会社群を有している。その中にインドネシアで核となる子会社があるはずだと思って探すうちにPT WILMAR CAHAYA INDONESIA Tbkと言うのがあった。該社は菓子飲料メーカーとして別の部門に上場区分されていた。
先を急ぐと兄の名前がGanda Sitorusで Martuaと二人で作ったのがGamaである。既にGama TOWERで一部紹介済である。