今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

日イのニュータウン

Newtown in Tokyo vs Jakarta
TODとは交通志向都市開発であるが、インドネシアTODとは少し意味が違うのかも知れない。と言うのは都心の渋滞地区を走る首都MRT沿線で8ケ所のTODを建設する話があったからである。これは一旦無視して、小生は都市渋滞緩和のために郊外にニュータウンを建設するが、通勤のための交通がセットとなっているものと言うことでニュータウンで、東京ジャカルタを比較して見よう。先日東京では最大は東急多摩田園都市で2番手が東急ニュータウンを挙げたが以下に続くものを自分風(不完全覚悟で)にランクした。
1. 東急多摩田園都市:5,000ha:川崎、横浜、町田、大和の4市にまたがる :東急
2. 東急ニュータウン:2,884ha:稲城市、多摩市、八王子市、町田市の4市:東急
3. 港北ニュータウン:2,500ha:横浜港北:都市再生機構横浜市 東急DT/TY使用か
4. 千葉ニュータウン:1,930ha:白井船橋印西市をまたぐ:千葉県+都市機構:北総線・京成
5. 光が丘:1,671ha:成増:機構
6. つくばエクスプレスタウン:1,600ha:八潮三郷流山歌詞はつくば:つくばエクスプレス
7. 海浜ニュータウン:1,200ha:幕張・稲毛:再生機構:総武線
8. みなみ野シティ:八王子:機構
9. 筑波研究学園都市:2,700ha+周辺開発計画、 東京の教育・政府組織の移転の意味もあり別格
インドネシアジャカルタ関連では以下が上位にある。事情は異なるだろう。
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シナールマス:BSD 6,000ha + デルタマス 4,000ha + チブブール&ブカシ 1,050ha
 傍系: スルヤマス:Harvest/Cibubur 1,050ha+Rancamaya、Tajur、Balaraja
 リッポー: メイカルタ(含オレンジカウンティ)5,000ha+カラワチ
 ジャバベカ: ジャバベカ工業団地含む、5,600ha 
 マヌンガル: ブカシファジャール 2,500ha + アラム・スーテラ 2,000ha
 スントゥールシティ: Sentul City 3,000ha
 ダマイ・プトラ: ブカシ・ハラパンインダー 2,200ha
 ハンソン(Benny Tjokrosaputra): 4,000ha(Maja 3,000ha)
 チプトラは各地に展開しており、ジャカルタ近辺でも例えばBalaraja 2,760ha、Sentul 1,000ha、 Cibubur 3ケ所1,320ha、Jonggol 550ha+チェンカレン460ha 計6,090ha
 スマレコン:タンゲラン1,000ha;ブカシ
 ビンタロ:1,700ha
 ティガラクサ:3,000ha

追:それぞれの時代も違い、道も違うので、単純比較はむつかしい
日本は高齢化社会に入りバブル期の物件は当初の見込みが困難になっているものも多い。
東急のあすみが丘:313ha、9,000戸、土気、総武快速 チバリーヒルズとも揶揄されたがものは考えようかも。

多摩 田園都市とニュータウン

東急の多摩田園都市の開発の歴史とその大きさにホッとすると同時に成程とうなづける点はあるが、他に東京にはないかと周りの人に聞きたくなって、返ってくる返事は多摩ニュータウンである。同じ多摩の名前に、“むむ”となるが、ニュータウンとはちゃんと定義があり、人口の少ない郊外に新しく作る町で、面積は最低16ha、1,000戸以上らしい。多分土地区画整理事業として法的支援などの目的で作られた定義だろうが、東急の多摩の100年の歴史の前では意味はない。そして偶々サーチした千葉ニュータウンのネットでは “首都圏においては多摩ニュータウンや港北ニュータウンに次ぐ大規模ニュータウンである。”と続く と言うことで東急多摩田園都市ニュータウンではなくそれを越えるものであろう。


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多摩 ニュータウン googlmapより
そこで2番手ともなる、気になる多摩ニュータウンの要点を記録すると
稲城市、多摩市、八王子市、町田市の4市にまたがる
・面積約2,884ヘクタール
・開発主体は、都市再生機構、東京都、東京都住宅供給公社稲城市、土地区画整理組合と多岐にわたる。
・主に京王相模原線に沿った東西約15km、南北約5kmに広がっている。
• 1963年南多摩地域の都市計画区域案から1966年多摩ニュータウン事業決定、
1971年、最初の入居、1983年、都立大以下15もの多くの大学が進出。現在の人口は21万人
• この地区内部近隣は多くの名門ゴルフ場が多く稲城市南に、よみうりゴルフ、若葉台北に多摩カントリー、八王子に入り堀之内に、府中ゴルフ、唐木田に東京国際クラブ
・主たる地域は多摩市であり中央は多摩センターで東は稲城市、西は町田市の多摩境で次が相模原市の橋本でこの東西に新宿から調布を通り京王のラインが入って来る。一方同じ新宿を発して南から小田急がセンターに入ってきて唐木田に抜ける。
斯く言う小生はこの方面は初めてである。E&OEである。興味は尽きなく後は続きとする。

田園都市・田園調布でホッと

2018年4月30日のブログ“TODは日本がお手のもの”で、田園都市線の住宅地開発をあげたことがあったが、

f:id:nishimikyohei:20190918092038j:plainその時は何となく“田園調布に家が建つ”を思い出していた。ところで長くジャカルタで日本を留守にしていたため、東京では住んだところが千葉だけだから特に東京の西部は全く土地勘がなく不安であった。不安は的中し田園調布は田園都市線には無くそれは東急東横線であった。そして田園調布という地区名の他に田園都市と言うそのものの地区名称もあることが判ったが、それは東急グループの歴史の底流に連続していることを確認し一安心はした。法人には親子関係など血族的に明確ではないこともある。混乱するので早めに要点を比較すると

名称   オープン年  総面積   発案者  推進会社の順でを書くと  
田園調布町:1918~1927 : 80万平米 :渋沢栄一  :田園都市株式会社 :東京大田区
東急田園都市:1953~1966.1984.2006..:5,000ha: 五島慶太:東急株式会社:川崎、横浜、町田、大和の4市にまたがる城西南地区

東急のサイトには両者の関係について以下の様な記述がある。
「東急多摩田園都市開発事業は、田園調布・洗足などの高級住宅地開発のノウハウを引き継ぎ、1953年に故五島慶太会長が…「城西南地区開発趣意書」を発表したことが起点となっています。東急多摩田園都市は、…都心から15~35kmの位置にあり、…、民間主体の街づくりとしては、国内最大規模を誇っています。」インドネシアと互角の街づくりの大きさ(5,000ha)が一つはあることを知ったが、これは負けてもやむを得ないものがある。
f:id:nishimikyohei:20190918092202j:plain田園調布は面積は80haに過ぎない。それは未だ都区内であり高いルールを順守する高級住宅地である。しかし最近では世相と年波には勝てぬ部分もあるようだ。東急田園都市は郊外型で溝ノ口から中央林間まで、その間には宮前平、たまプラーザ、青葉台長津田、南町田など18 + 2の途中駅をもつ。今回は東急だけになったが、以上、自分等地方出身者や海外浦島人の為に、少しだけ整理してみただけである。

いつから災害大国

Ditelan bencana tanah ini

先週の台風15号は小生の家を越えて房総を抜けていったが朝起きてみると樹木の枝などの折れたのが散乱している程度で胸を撫でおろしたがTVを見るとTVも災害どこ吹く風の関係ない番組ばかりで、その内少しずつ災害の程度が解り房総全体が停電で回復も長期になることがわかり、慌てで友人にお見舞い電話したのが2日後だった。全く今の為政者やTVはのんびりしている。毎年災害の度にこれでいいのかと反省すべき事項が思い出させるが、我々幼少の頃は江戸時代の治水の恩人で尊徳様や瑞賢様を知っており、将に幕府も各藩も治水こそが住民と藩の命を守る最大の目標であったのだ。これが小生が昔も書いた自衛隊を災害防衛軍として格上げすべきということに尽きてくる。災害地は発信能力がないためこの防衛軍が直ちにスクランブルすべきであり、すぐ重機を以て出動すべきであるということである。今頃電気自動車を40台出すとかいっているが、それも必要ではあるがこの救援の他に権限を以て予防に力を入れねばならない。 予防に触れたTVはなく国民はあきらめているが、2度と犯さないと言い逃れる日本語も、もう許さるべきではない。きっちりした予防計画を出してほしい。 それが常時治水に従事する組織が必要ということである。原因究明にも何物にも屈しない住民安寧を第一義にした対策を打ち出すべきだ。治水とは洪水対策だけではない、高潮、津波地震などによる地滑り等々昔から全ての災害が対象となるのだ。電柱が一度に10いくつも倒れているが、倒木や風によるものではない。人間でも複数の人間(電柱)が手を(電線で)つないでおればより強くなるはずだ.。又倒木、地滑りはその警戒地は災害前から分かっている。 それを対策できるのは災害防衛省しかない。
都市でもすぐ床上浸水が続出するが雨が河川に流れなくなっているからである。

ジャカルタですら定期的にチリウン河の浚渫などやっている。
そしてEbietの歌で反省が足りないのだとつぶやいた。
Mengapa di tanahku terjadi bencana
Mungkin tuhan mulai bosan melihat tingkah kita
Yang selalu salah dari bangga dan dosa-dosa
どうして、我が国土に災害が襲うのか
神も我々人間の行動に見飽きたからか
いつも慢心で間違いを犯すばかりだ。

反省すべきは我にありだろうが、せめてスクランブルと重機出動をお願いしたい。

追:日本の治水の歴史はそう簡単な話ではないようだ。尊徳様も利根川利水の提案こそおこなったが救民、財政改革とかの経世が中心であったように治水よりも利水、或いは上流・下流、対岸との調整もあるようだ。先を急いだっだようだったのでトーンダウンはすべきだろう。(反省すべきは我にありは当たっている)Oct.

インドネシア自動車業界動き

日産のごたごたの間にインドネシアでは大手インドモビールが起亜車を販売することに決めたそうだ。乗り換えだったかな。気は乗らないがよく知ることも必要だと言うことで韓国車の実力を見ることにした。昔インドネシアでは日本人より多い韓国人が日本車を乗っていたが、韓国の国内では韓国車オンリーで、今年8月の国内販売は嫌日の日本車は輸入車を含めたメーカー・ブランド27社中でトヨタは11位、本田も21位、日産は24位と惨憺たるありさまである。
世界的に見ると韓国の現代起亜は第5位であるが、一時ほどの勢いはなく決算内容は断然見劣りがする。序に最近のインドネシアの自動車関連ニュースで中では、インドネシアのSMK社が国産ピックアップ車を売り出したそうだ。価格はビマ1.2で72万円程度でジョコ大統領もはっぱをかけているので侮れない。SMKと言うのはソロの大学生仲間が推進してきた国産車事業で現在は国内部品メーカー30社の部品で組み立てているそうだが、エンジン等主要部品は韓日中からの輸入もあるそうだ。
f:id:nishimikyohei:20190913112837j:plainWikiを見ると既にこんなのもあるようだ。いずれにしても永い自動車の歴史の中で、いつまでも一つのアイデアで最後までキングが続く訳はないとはいえるだろう。

MRT/LRTでジャカルタはやっと東京の1/3

Jakarta after 2035
数日前日本のJICAがジャカルタの交通渋滞解消のための地下鉄MRTと軽量高架鉄道LRTの提案をしたがその内容は2035年までに地下鉄は全部で10路線-総延長426km、LRTも10路線-総延長195㎞と言うことであった。
f:id:nishimikyohei:20190909103057p:plainこの他にジャカルタはKRT(通勤路線)と長距離都市間のKAIがある。
長距離都市間のジャカルタ地区内は本数も距離も駅数も全体への影響は少ない(或いは重複)と無視すると追加すべきはKRTは6路線105kmである。KRTは昔は屋根まで人が取り付いたような時代は過ぎて今は殆ど日本の車両が使用されているので今や、日本人も通勤にも使えるようになった。15年前、バスウエーBRT(或いはTJ)が地下鉄に代わるものとしてデビュウしたと思ったのでその時BRTは合計13路線、東京地下鉄も13路線なので認識を新たにするよう喚起したものだ。
BRTは平均キロ数は長いので総延長は1,100㎞を超え、侮れないが、一応無視して電車のみを考えると、ジャカルタの路線数は10+10+6=26、東京はネットで調べると86路線らしいので路線数もジャカルタは東京の1/3である。
地下鉄だけでは東京は都営が109km、メトロが195kmだから合計で304㎞、ジャカルタの方が426㎞なら総延長は長いことになる。
電車の総延長ではジャカルタは426+195+105=726kmで、東京は2,400km故これも1/3である。
面積的にも都市部で計算すると東京8,500km2でJakarta が3,300km2で1/3である。
ところがジャカルタのこの路線等は2035年の計画であり、その頃ジャカルタの人口は4,500万人にもなると言う。さて渋滞解消はなるか (現在の都市部人口 東京3,800万、ジャカルタ3,300万人)

インドネシア首都問題の真髄

Keadaan Dalam masalah pemindahan capital
インドネシアの首都移転問題が遂に候補地迄殆ど確定して現実味を帯びて来た。東カリマンタンのサマリンダとバリックパパンの中間地に位置する3郡でその一つの名前がクタイカルタと言うそうで意味深ながら、いずれ首都名も空港名も国際的に意味ありげに付けられるのであろう。少なくとも中銀や財務省を除く政府機関が移転しジャカルタは経済の中心ととして存続はするので、まずは安心というか首都問題で更に課題を増やしたと言うことになろうか。単純に考えると首都移転のコスト(466兆)であるが、少し比較すると
大防潮堤(NCICD 17島・32km・2050年)は500兆ルピア、KEK(公式15ケ所、観光KEKは16ケ所)内10観光で500兆ルピア、MRT(420駅を完成とすると推定)は500兆ルピア、地盤沈下(毎年20cm、市域40%)のロスは毎年65兆、10年でも650兆ルピア、考えさせられるが、少なくとも市民は反対が9割だという。

f:id:nishimikyohei:20190903174923p:plain政府機関のみが移ることは国家公務員が移り住むと言うことでその人口は1.5百万というからそれ一つだけでも政令都市規模になる訳であるが、ちょっと気になり東京都比較して見たが日本にはそのようなデータに出会えず推定すると、日本の国家公務員数は27万人、平均所帯人員を3.5人と適当に置き、更に東京勤務者を85%とすると27x3.5x85%=80万人となるが、国の人口から見てインドネシアがこの数字の2倍あってもおかしくないことになる。東京は首都都市圏人口で35百万、ジャカルタは32百万と3位のインド・デリー27百万を引き離しているが、マニラ、ソウル、上海が続いている。インドネシアの問題の地盤沈下と交通渋滞は他の都市も同じような問題があるようだが、この部分では東京はある程度成功してきた先輩と言える。唯そうして作った都市も経年劣化のコンクリートゴミ溜め(緑化不足)化している。そうして多国を引き離す問題は一極集中そのものである。
ジャカルタには人類の力では及ばないかもしれない海面上昇というダブルパンチがあるが少なくとも温暖化が国際的に制御されて行くことが必要である。技術の進歩は加速度的に上がっている。そうした唯物的進歩でなく、精神的、心の共有で浄化されねばならない。人間が持って生まれた宿命で制御できないまま、地球の温暖化による前にAIにより破滅することも併せ都市問題それは取りもなおせず国家問題として取り組まねばなるまい。