今さら 日イのはてな

「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

SalimはBukalapakと、CTと?

menara Mega, Tendean

 

今年初めだったかBukalapak Salim GroupがAllo Bankの rights issuewを買うニュースがあった。Allo Bankはそれ以前にChairul TanjungのMega Corpora(Mega Bankの保有者)が株主であるが、この新株引受権の1.3 兆ルピアを譲る計画をしていたのである。内1.2兆をBukalapak.comが、そしてSalim Groupの Indolife Investama Perkasa が6,230億を引き受けている。

 

現在6月末で更新した台帳によると総株数217億株で、@Rp100 の額面で資本金2.17兆ルピアとなっている。上記の数字とピッタリとは合致しない故進行形かも知れない。持ち株比率はCT Corpra 60.9%、Bukarapak 11.5%、Indolife 6%、Abadi 7%、一般株主 14.6%で、それに監査役のAli Gunawanが0.04%がある。実際は100億株(額面1兆ルピア)をRp478 で譲渡する内容のようだ。Bukalapakの他Traveloka、 Grab、 CarroなどのStartUp企業があった。役員を見ると、独立監査役などを除くとAli Gunawanが監査役でIndra Utoyoが社長であるが二人の背景は不明である。

 

不明という事は情報が出てない、出さない意図があるような気がする。この3社の動き自体、その意図が読めない。

まずCTグループは、Salimに負けないコングリマリットの雄である。銀行だけでも取って見ると、既にメジャーリテイルバンクとシャリアバンク及びデジタルバンクの3ッつを揃えている。Salimもその過程であるかも知れない。そして両グループともリテールのトップ企業CarrefourとIndomaretを持っており、通販トップを入れて、フインテックの技術を学びつつ、デジタル決済の雄をねらっているかも知れない。

 

Allo Bankには前身がありそれは、1992年設立のPT Bank Arta Griya (その後. Bank Harda)で、2015年にIPOを実施し、2021年にPT Mega Corporaが正式にオーナーとなったと同時に、digital bankingの許可を得た。 今後、大手BCAやBRIのDigital Unit、GoToのBank Jago、フインテックのAkuLakuのBank Neo Commerce或いはシンガポールベースの SeaBank Indonesiaなどデジタル貸し手と競合することになる。

本社はBank Megaと同じTendeanのMenara Bank Mega, 5-6階である。

 

INA Bank は Salim Bank?

 

Bank Ina はSalim グループがBCAと言うグループの銀行の再興を念じるかどうかは知らないが取得を意図に動いた銀行で直近の増資などによりSalim Groupは Indolifeと言う保険会社を中心に株保有を実現、Indolifeは22.5%、他に11.3%+17.6%+αを収めたように見受ける。 一般株主は15.6%故Salim以外としては27%%程はある模様だ。多分創業者グループが未だ残しているのだろう。

役員としてJosavia Rachman Ichwan監査役、Daniel Budi Rahayu取締役社長を挙げておこう。

この銀行は、この6月に1兆ルピアの引き受け権付き増資(PUT IV)をおこなった。社長のDaniel Budirahayuが言うには2022年に銀行を3兆ルピアの資本金にしなければならないというOJKの規定を遵守することであり、今回、2022年末までに達成する計画だ。

1990年に設立されたこの銀行はPT Berlian Laju Tanker Tbkの所有者とUripto Widjaja(エレクトロニクス会社Galvaを所有するOki Widjaja)がバンク・イナの主要所有者の時代を経てその後も色々所有者の変更があったが残ったのはOki Widjaja Pieter TanuriPhiladel Terra Lesali)であったがこれも、2019年OKIはAnthony Salimに置き換わりPT Philadelの Pieter Tanuriも実質所有者の地位を辞退して来た小史がある。

Anthonyはこの小さな銀行を通じデジタル銀行化へ進むものと思われる、このインドネシアの財閥グループのBCAの後、LIPPO銀行のリッポ―グループはNobu銀行、BIIのSINAR MAS銀行のストーリーが浮かんでくる。

処がこのBank Ina のその後の動きはあまりないようで、というか、Salimから言えば併せて三つの銀行に手をつけているようで、それは又続けよう。

本社はこのビルにあるようだとマイブログ Ario-Bimoは、ビルの名前にも に書いていた。

Ariobimo Rasuna

 

ASABRIその2:汚職は死刑

Jiwasraya 2012



週末の「ASABRIを追う、その1」で、Jiwasraya汚職事件と何か関連があった様だと書いたが、両者は仕掛けが似ており同時代であったと言うだけだったかも知れない。

ASABRI事件はその1で既に仕掛けの全貌は書けているので後裁判で受贈者が確定してゆくだけである。

JIWASRAYA事件は当時小生が不動産開発王者として出会ったHanson InternationalのBencokBenny Tjokroに眼が行っていたので、他の人に眼が行かなかったが、後一人の人が居り、それに関して今、記事を探していたら

次のニュースがあったのである。

 

Heru Hidayat: Dari Vonis Seumur Hidup di Jiwasraya, Dituntut Mati di ASABRI

ヘルヒダヤットはJiwasrayaでは終身刑でASABRIでは死刑で起訴という、両事件で同じ人が仕掛け人に居るという事になり、当時はその関連があったという事である。

小生はBencokばかりを追っていたのでHeru Hidayatとは誰だろうと思いつつ犯罪者でもあるので無視していたが、JIWASRAYA事件は国の損失額17兆ルピアのうち6兆がBenny TjokroでありHeru Hidayatが11兆ルピアもある事がわかった。HidayatはPT. Trada Alam Minera TRAMと言うコードの海運業を上場していたが、二人は多分終身刑を課され、20mトンのタンカーや開発団地を国庫に没収され禁固刑に服しているだろう。

上記の報道は2021年12月7日detikcomで、Jiwasrayaはそれで終わりだが、ASABRIとの関連は、翌年1月18日cnnindonesia.com に次のような報道があった。

Dituntut Hukuman Mati, Heru Hidayat Divonis Nihil di Kasus ASABRI

ASABRIでは、何と、1ケ月未満で死刑が無罪になっているのだ。

Jiwasrayaが参加して投資した仕掛けた銘柄は多いが、それにASABRIも乗ったであろう銘柄も見掛けるが、その仕掛け人は先週のブログで登場した人間だろうか。或いは既に終身刑に問われた二人が居たとしても終身刑の2倍はできないし、代わりに死刑が有るのであろうか。Heruはそのように起訴されていたことを思うと、経済犯罪でも死刑がある事に違和感を感ずるが、考えようによっては恩赦もなく、待遇次第ではseumur-hidupの終身刑も重罪である。

汚職により国家財産に損害を与えたものは、国の財政で子供たちの教育や貧しい人の救済などに充てる金を盗んだことになり、大罪なのである。

ASABRI事件・リクルート事件から現代日本

日本では最大の汚職事件はリクルート事件であるが、インドネシアのASABRI事件とは、株を操作した点は少し似ているが日本の場合は損を被ったのは一般個人である事が多く、リクルート事件で利得を得た政治家など多くが今もぬくぬくしているのではないかと疑念がわく。リクルートはそのまま存在しているのかな。

それでも、政治家で更に銅像を建てる話はないと思うが。。。

しかし時々、政界・TV界などで何かに洗脳されているような事件や人間が出て来て驚くことは多い。

例えば韓国発の何とか団体が洗脳の代表だ。 忖度・選択肢に次ぐ報道界が好む流行言葉である。

インドネシアと長く付き合った小生には、宗教・信教とは政府が認めた5つ(6つだったかな)だけであって、この例えば三位一体の神に比す存在に生身のものが神を騙るなど国家反逆罪・冒とく罪も伏す大罪である。

生き方や苦悩・煩悩の中を生きる知恵・言葉はそれ自体が崇高だが宗教ではない。

憲法がスタートであってはならない。その奥から、或いはゼロから真のあるべき点から現在の在り方を考えることだ。今の國が選ぶ専門家はそれが出来ないだろう。 

専門家は専門分野の壁に助かって生きている、巣くっているともいえる。

一人さんなどに聞いて見ると良い。多くの人が感涙をながしている。そして皆税金を払って堂々と生きている。

話しは飛ぶが、TVは色々な事件・事故を報じるが、伝える事だけが仕事であると言う制限的法律が独占的安住の助けになっている。そしてそのやっつける先は事故った、誤った個人である。

例えばバス横転事故では最初から現行犯逮捕と表現している。何か車の引き起こす現象があったという事は無視して、やっと今頃出てくる。

知床では、海難救助体制とか行政監督・支援体制とか、通信設備体制の不備・不徹底は問われないか、気付いた時はもう遅く何も改善されない。

個人より先に社会に目を遣るべきだ。悪事は元から断つという発想がない。小生は自分自身にこれを突き付けて悲劇の淵にたってはいるが。。

ASABRIを追う、その1

ASABRI Jl. Sutoyo Google



汚職事件で、ASABRIの名前は幾度見たろうか。2012年頃からの話で今も続いている気配があり、これだけ持てはやされていて、自分は持て余しているのも癪だから、事件の一端を覗いて見よう。知っているのは、まず、これより先に出て来た事件は国営生保Jiwasraya汚職事件で、これと何か関連をもって発生したかのような事件で、また普通に想像する2者間の現金贈収賄事件と言うより、インドネシアの場合は国家に損害を与えて利得を得る事件が多く、トリック仕掛け人と見ぬ振り・手助けする公務員が主役となるケースが多い。

ASABRIの場合、この国家損害は23兆ルピアとなるが、この上を行くのはDarmadi事件の78兆ルピアがある。小生はインドネシア・ビジネスエクゼクティブ・シリーズで多くの富豪を取り上げるが、時々知らずに汚職犯罪企業を取り上げてしまう事が多いので注意が必要だ。

どの事件も全貌を解説したものがないので、少しずつ崩していくしかない。

23兆とは簡単に言えば2,300億円であるので、一寸想像が出来ない数字だろう。

先ずは手元にある未だ進行形のニュースから見て行こう。

この9月26日、Nusantaratv.com によるとEdward SoeeyadjayaがAsabri事件で起訴されたニュースで、エドワードと言えば元アストラの御曹司であった記憶があり驚きだが、彼はOrtus Holding やGolden Hill Energy Fund及びSunrise Assetsの創設者になっており、またSUGI社の株主である。 

この汚職事件では同時にPT Sinergi Millenium Sekuritas のKomisaris Utama であるBetty Halim が起訴されている。

他にSekawan Inti Pratama 投資会社の監査役Rennier Abdul Rahman Latief (RARL) も同様である。つまりは仕掛け人が3人3様あったようである。

ASABRIとはPT. Asuransi Angkatan Bersenjata Republik Indonesia (インドネシア国軍兵士保険)の株式や投資信託を運用する当事者でもある。

このASABRI側の人間は社長の Adam Rachmat Damiri (2016年3月迄)と, Sonny Widjaja(2020年8月迄)や、Bachtiar Effendi、 Hari Setianto、 Ilham Wardhana、 Bilang Siregar達の役員連が登場する。

EdwardはBettyと語らい、2012年に、 PT ASABRIの役員連と会談、SUGI(PT SUGIH ENERGI, Tbk)の株式の売買計画の話をし先ずBettyが1株売れば同株の2株を差し上げる約束でEdwardはBettyに売却を依頼した。

SUGIの株主でもあるBettyはその後、ノミニー間取引でSUGIの株価を挙げる計画であった。

BettyはMillennium 投資信託のノミニーからFree で2,500億株を得てBettyはこれを高値でASABRIに売却、株価はその後当然に下落、株価下落したASABRIはSUGI株をポートフォリオから、4つのミューチュアルファンドに購入価格のまま移し、一部残っている株式はTricore Kapital Saranaの買収(カットロス)の下で売却された。

一方BettyはBettyで2014年から2017年迄ASABRIのIWSを通じて、Bettyの会社BCIPを、下落すれば何とかする約束で当事者の合意の高値で直接或いは投資信託経由・名義で買わせた。2017年BCIP株式が価格下落に見舞われたとき、又ミューチュアルファンドに買取価格以上の価格で移行させた。

3番目のSIAP社の Rennier Abdul Rahman Latief (RARL)は2008年にSIAP社のIPO を計画、2014年には限定一般公募を行い、以来Fundamental Resourcesが99.7%保有する事となった。RARLはSIAP やMining Coal (IWBMC)の実質的オーナーで限定公募の後、ファンダメンタルズ・リソーシズが、PT Evio Securitiesに無償(DFOP)の引き渡し指示書を添えて、それに関連する当事者に株式を譲渡した。SIAP株の売買取引は、PT Evio Securitiesを通じてレニエ・グループのメンバーの間で行われるため、株式のバイニットアップbinit upと、株価に動きがあるかのような洗浄セールwash saleであった。SIAP株式は、2014年9月24日と2015年2月6日にIDXによって一時的に停止されたため、SIAP株式は実際に投資する価値がなかったものである。ASABRIは2014年から2015年にかけて、投資部門によるPT SIAP株式の購入に関する分析は行わず、交渉市場を通じてRp 170 /株からRp 415までの価格で購入したがこれも後に下落し損失をもたらした。

PT BCIPの現在の監査役会長はベティ・ハリムの義理の父であるTahir Ferdianであり、BCIPの社長はBettyからにEdward Halimに代わっている。

BCIPはタンゲランにMillenium工業団地(1,800ha)を持ち、最近は利益を挙げつつあり時価総額900億ルピアである。

今日はここ迄としよう。 としたが、筆が進む。

ASABRI事件・リクルート事件から現代日本

日本では最大の汚職事件はリクルート事件であるが、インドネシアのASABRI事件とは、株を操作した点は少し似ているが日本の場合は損を被ったのは一般個人である事が多く、リクルート事件で利得を得た政治家など多くが今もぬくぬくしているのではないかと疑念がわく。リクルートはそのまま存在しているのかな。

それでも、政治家で更に銅像を建てる話はないと思うが。。。

しかし時々、政界・TV界などで何かに洗脳されているような事件や人間が出て来て驚くことは多い。

例えば韓国発の何とか団体が洗脳の代表だ。 忖度・選択肢に次ぐ報道界が好む流行言葉である。

インドネシアと長く付き合った小生には、宗教・信教とは政府が認めた5つ(6つだったかな)だけであって、この例えば三位一体の神に比す存在に生身のものが神を騙るなど国家反逆罪・冒とく罪も伏す大罪である。

生き方や苦悩・煩悩の中を生きる知恵・言葉はそれ自体が崇高だが宗教ではない。

憲法がスタートであってはならない。その奥から、或いはゼロから真のあるべき点から現在の在り方を考えることだ。今の國が選ぶ専門家はそれが出来ないだろう。 

専門家は専門分野の壁に助かって生きている、巣くっているともいえる。

一人さんなどに聞いて見ると良い。多くの人が感涙をながしている。そして皆税金を払って堂々と生きている。

話しは飛ぶが、TVは色々な事件事故を報じるが、伝える事だけが仕事であると言う制限的法律が壁になっている。そしてそのやっつける先は事故った、誤った個人である。

例えばバス横転事故では最初から現行犯逮捕と表現している。何か車の引き起こす現象があったという事は無視して、やっと今頃出てくる。

知床では、海難救助体制とか行政監督・支援体制とか、通信設備体制の不備・不徹底は問われないか、気付いた時はもう遅く何も改善されない。

個人の問題でなくその個人を生んだ社会の問題としての見方がない。元から断つという発想がないのだ。

小生は自分自身にこれを突き付けて悲劇の淵にたってはいるが。。

MAKOとバタヴィアと機動隊本部

MAKO Brimob Kwitang



MAKOをグーグルすると可成りの真子さまが出てくるようになった。夫君に負う所があるのだろう。数年前留学する彼にエールを送った頃は10人に一人くらいだったろうか、今は5割くらいには増えたかも知れない。次は法をのりこえた大岡裁きを国際社会で見せて欲しいものだ。

 

前段はさておき、MAKOとはMarkas Komandoの略で司令本部である。昔、BorobudurホテルとGatot Subroto陸軍病院の近くでこの標識の施設を写真に撮った記憶があり、Googleで今日訪ねると、それどこではない、機動隊本部(Mako Brimob)がKwitangの通りに面してある事に気付いた。こちらは今迄何かブログにした積りでいたが、その気配はない。今迄マイブログでは海兵隊KKO Marinirや大統領警護本部Markas Kommando Pasukan Pengamanan Presidenについては記事にしたが、Mako Brimobは漏れていたようだ。

この本部の建物は広い前庭に面する正面入り口は2階になっており左右からぐるりと階段を上がるようになっている特色のある古いオランダ人の設計である。しかし昨日から探したもののその設計家には出逢わずGoogle レンズで出て来たのは、多分ここはオランダ人の邸宅であったようで、その子孫が小説仕立てにしたもののような記事が出て来たが、過去取り上げ得なかった理由が解っただけであった。

 

追記 

 

  • 現在のKwitangのMakoのゲートはド派手に装飾されていた。GoogleMap から借用。
  • 続きとして“ 海兵隊Mako KORMARなどとMabes ”2023年1月31日
  • 2018年にMako Brimob Kelapa Dua Depokで警察との衝突事件を起こしていたニュースがあった。

スリの投資方針



昨日のBCAのArmandの紹介にhe upholds "SRI"と言う言葉に出会った。どなたか家族の名前かなと思ったものだが、

Sriと言えば、インドネシアでは女性の名で、確かこの名前の女中が主役の随想集があった。ペーソス溢れる作品は多くの日本人の泣き笑いと優しい心を呼び、インドネシアファンを作った作品であった。この女中スリは1990年の話なので今は女傑スリ大臣の方が有名になった。

 

ところが、その文は続けて

SRI stands for deposits, research, and investmentsとあるので訳は判らなくなった。調べると株式投資用語にSRIと言うのがあり、それはSocially Responsible Investmentの略で、社会的責任投資の意味の様である。deposits, research, and investmentsは間違いかなと思ったが翻って考えると、まずお金を貯めて、良く調査してから、慎重に投資するとすれば、それも成程と思えてくる。

タバコ屋の投資の教えとして社会的責任論ではまずいだろう。