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「ジャカルタ新旧あれこれ」の合間に

ASABRIその2:汚職は死刑

Jiwasraya 2012



週末の「ASABRIを追う、その1」で、Jiwasraya汚職事件と何か関連があった様だと書いたが、両者は仕掛けが似ており同時代であったと言うだけだったかも知れない。

ASABRI事件はその1で既に仕掛けの全貌は書けているので後裁判で受贈者が確定してゆくだけである。

JIWASRAYA事件は当時小生が不動産開発王者として出会ったHanson InternationalのBencokBenny Tjokroに眼が行っていたので、他の人に眼が行かなかったが、後一人の人が居り、それに関して今、記事を探していたら

次のニュースがあったのである。

 

Heru Hidayat: Dari Vonis Seumur Hidup di Jiwasraya, Dituntut Mati di ASABRI

ヘルヒダヤットはJiwasrayaでは終身刑でASABRIでは死刑で起訴という、両事件で同じ人が仕掛け人に居るという事になり、当時はその関連があったという事である。

小生はBencokばかりを追っていたのでHeru Hidayatとは誰だろうと思いつつ犯罪者でもあるので無視していたが、JIWASRAYA事件は国の損失額17兆ルピアのうち6兆がBenny TjokroでありHeru Hidayatが11兆ルピアもある事がわかった。HidayatはPT. Trada Alam Minera TRAMと言うコードの海運業を上場していたが、二人は多分終身刑を課され、20mトンのタンカーや開発団地を国庫に没収され禁固刑に服しているだろう。

上記の報道は2021年12月7日detikcomで、Jiwasrayaはそれで終わりだが、ASABRIとの関連は、翌年1月18日cnnindonesia.com に次のような報道があった。

Dituntut Hukuman Mati, Heru Hidayat Divonis Nihil di Kasus ASABRI

ASABRIでは、何と、1ケ月未満で死刑が無罪になっているのだ。

Jiwasrayaが参加して投資した仕掛けた銘柄は多いが、それにASABRIも乗ったであろう銘柄も見掛けるが、その仕掛け人は先週のブログで登場した人間だろうか。或いは既に終身刑に問われた二人が居たとしても終身刑の2倍はできないし、代わりに死刑が有るのであろうか。Heruはそのように起訴されていたことを思うと、経済犯罪でも死刑がある事に違和感を感ずるが、考えようによっては恩赦もなく、待遇次第ではseumur-hidupの終身刑も重罪である。

汚職により国家財産に損害を与えたものは、国の財政で子供たちの教育や貧しい人の救済などに充てる金を盗んだことになり、大罪なのである。