インドネシア投資環境トピックスは“企業ストラクチュラル戦略進む”として
2/12日のニュースを“ブカシ・ファジャール、マンション2 棟着工、複合開発への移行図る。”と1行でニュースを紹介したが、この表現では大分ニュアンスが違うようだ。まずこのニュースは鍬入れ式の話で、それは通常施主と施工業者が行うものだと小生は認識するがそれだと、シリウス・スルヤ・セントーサ(SSS)社と三菱商事(子会社とか)の合弁が施主で、建設業者は国営のPPの様に理解され、このブカシファジャールは場所を表すだけで主語ではない。この土地は広義のMM2100という方が解りやすいが、ブカシファジャールという会社は、その土地を開発した業者で売却して土地を提供したものに過ぎないこととなろう。詳しくは後述するが、このプロジェクトはかなり壮大なものであるにも関わらず、そして小生は日系不動産事業の動きその1及びその2で2回の論文を書いたものの、このニュースとピックアップするのみでミスしたようだ。ニュース自体は、まず03/08/2018 シリウス・スルヤ・セントサ、MM2100で、ITB研究ビルなどの複合開発に着工、があり、次に7/31/2019 三菱商事、地場不動産開発と合弁でチビトゥンで住宅棟開発・管理事業へ。として、ここでも、1行ニュースで紹介するだけであった。
本プロジェクトはもう2017年以前に発表されていたようで、その頃のニュースは地場不動産会社がMM2100の敷地内で20兆ルピアの資金を投じて100haの総合都市「ファサンタ・イノパーク」の複合施設を建設中で何故か名称は日本語の「アオキ・タワー」などで既にほとんど完売中とあった。地場不動産はSSSであるが従いこの計画はもっと前にあったことが解る。そしてこの総合都市建設の第1段階は12haの土地に10棟アパート、2棟サービスアパート、商業施設、オフィスビル、モール、ホテルなど17 棟の高層建築物の建設が計画されている。ITB大学文分校も敷地内である。スポーツ施設、公園、ショッピングストリート等々現在SSS社のサイトの動画で圧倒されるものがある。頭書の“投資環境トピックス”を纏めるとき何となくイノベーションを感じてこのニュースを入れて置いて本当に良かったと思った次第である。しかし、ニュースが断片であり、Manunggal関連は昔も不明事項が多く往生したものの、いずれ再チャレンジして、これを繫いでみよう。